venice_stained class

70年代ウエスコースト・ロックを今に蘇らせるカリフォルニアの良心、
ヴェニス。  
美しいハーモニーでオランダ中心にヨーロッパで大人気を誇り、
ジャクソン・ブラウンや故デヴィッド・クロスビーが絶賛。
メイン・シンガーのキップ・レノンは、アンブロージアでも活躍。
ヨーロッパ諸国に遅れをとった日本は、
4年ぶりのニュー・アルバムで彼らを認めることができるのか?


前作『JACARANDA STREET』から5年(国内盤発売からは4年)ぶりのニュー・アルバム。我が Light Mellow Searchesからは3枚目に当たるが、彼らの人気の高いオランダでは既に新作を引っさげてのツアーを完了。先行発売されたCDと2枚組アナログ盤は、結構な売れ行きだという。それに比べて日本では、まだまだお寒い状況だ。
「僕たちのヨーロッパのファンはホントに熱狂的で、僕らも感謝している。クールなアルバム作りができるのは、彼らの存在が一因でもあるんだ。だから日本でも早くライヴをやりたいよ!」(マイケル・レノン/以下同)

アルバム・タイトル『STAINED GLASS』は、メンバーがそれぞれに思い描いていた新しい音楽のカラーやアイデアがひとつにまとまると、より大きなアートや素晴らしい音楽になる、というコトから。ステンドグラスはその象徴だ。

音楽的にも広がって、新たなトライがあった。シンセやシンセ・パッドを使って、今までとは異なるヴァイブを作り出した<Morning Star>。これまでならオルガンやアコースティック・ピアノ、ローズなどにこだわるところを、<Avalon By The Sea>などでは ぬくもりのある音のアナログ・シンセを使った。またウォームなヴォイス・パッチを使った<Call It Human>のような曲もある。それでも彼らは現在も普遍的なヴォーカル・ハーモニーの魅力を追求し続けている。

「ヴォーカル・ハーモニー・バンドなんて、もうほとんどいないけど、ヴェニスの音楽はハートから…、そして人の手から生まれなければならない。生身の人間が本物の楽器を演奏することを排除すると、“ヴェニス”は失われてしまう。僕たちは創造性には新しいテクノロジーの要素を取り入れていくが、そこにはいつも西海岸の暖かくオーガニックなヴァイブがある。それが僕たちなんだ」

ウエストコースト・ロックのヒューマンなサウンドがお好きな方、ヴェニスを知らなきゃモグリと言われてしまいますぞ。

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ジャカランダ・ストリート
ヴェニス
Pヴァイン・レコード
2020-03-04



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