もう1ヶ月以上2ヶ月近く前にリリースされているので、もうゲットした方、サブスク等で聴かれた方、情報だけ持ってる方、いろいろだと思うけれど、パット・メセニーがコソッとニュー・アルバム『MOONDIAL』を出している。現状はアナログ、CD、デジタル・リリースで、国内盤のリリースは現状ナシ。ノンサッチを離れた後も何やかんやと国内リリースがあったが、今回はとうとう見送られてしまったようだ。ブルーノート辺りにリスナーを集めるコトはできても、もはや国内リリースできるほどのアーティスト・パワーは失くなった、というコトか。悲しいコトだけど、最近は半ば趣味に走ったようなリーダー作が少なくないし、メセニー・グループ時代の求心力にも乏しいから、致し方なしだろう。かくいう自分だって、こうしてアルバムが出ればゲットするけれど、ジックリ聴き込むようなことはなくなってしまったしなぁ…
さてこのアルバムは、23年作『DREAM BOX』に続く、メセニー自身の完全ソロ・アルバム。そのソロ・ツアー中、2時間に及ぶワンマン・パフォーマンスを通じて、スチール弦ではなくナイロンで演奏できるアコースティック・バリトン・ギターの必要性を痛感し、すぐにオーダー。それが完成すると、かなり気に入ったのだろう、早速その後のステージでは、このバリトン・ナイロン・ストリング・ギターを披露するコーナーを設けていたそうだ。それをスタジオで再構築して生まれたのが、このアルバムである。
収録されたのは、6分半に及ぶ組曲風のタイトル・チューンに始まる6曲のメセニー・オリジナル(+そのヴァリエーション1曲)と、チック・コリア<Youre Everything>のカヴァー、マット・デニス<Everything Happens to Me>とレナード・バーンスタイン<Somewhere>のスタンダード・メドレー、名優バート・ランカスター主演による50年代映画『アパッチ』からのサントラ主題歌<My Love and I>、そして再びマット・デニス<Angel Eyes>といったスタンダードやトラディショナルに、ビートルズ<Here, There and Everywhere>のカヴァーを挟み込んで届けてくれる。
メセニー楽曲の中にも、ユニティ・バンドと12年に録音している<This Belongs to You>のセルフ・リメイクがあったり、<Shoga>がパット自身の初ソロ・ギター作『NEW CHAUTAUQUA(ニュー・シャトークァ)』のタイトル曲の再構成のように聴こえたり…。ソロ活動がメインになってから数えると、03年作『ONE QUIET NIGHT』、11年作『WHATS IT ALL ABOUT』に続く3枚目のソロ・ギター作品に当たり、その中でもひときわ美しい静謐な作品と言える。
現状、フィジカルをゲットするには、流通ルートによって結構な価格差が発生しているようなので、ご注意あそばせ。
《amazon》
《Tower Records はコチラから》
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収録されたのは、6分半に及ぶ組曲風のタイトル・チューンに始まる6曲のメセニー・オリジナル(+そのヴァリエーション1曲)と、チック・コリア<Youre Everything>のカヴァー、マット・デニス<Everything Happens to Me>とレナード・バーンスタイン<Somewhere>のスタンダード・メドレー、名優バート・ランカスター主演による50年代映画『アパッチ』からのサントラ主題歌<My Love and I>、そして再びマット・デニス<Angel Eyes>といったスタンダードやトラディショナルに、ビートルズ<Here, There and Everywhere>のカヴァーを挟み込んで届けてくれる。
メセニー楽曲の中にも、ユニティ・バンドと12年に録音している<This Belongs to You>のセルフ・リメイクがあったり、<Shoga>がパット自身の初ソロ・ギター作『NEW CHAUTAUQUA(ニュー・シャトークァ)』のタイトル曲の再構成のように聴こえたり…。ソロ活動がメインになってから数えると、03年作『ONE QUIET NIGHT』、11年作『WHATS IT ALL ABOUT』に続く3枚目のソロ・ギター作品に当たり、その中でもひときわ美しい静謐な作品と言える。
現状、フィジカルをゲットするには、流通ルートによって結構な価格差が発生しているようなので、ご注意あそばせ。
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目の覚めるようなアルバム作ってくれませんかねえ...