
スティーヴィー・ニックスとリンジー・バッキンガムが修復できない間柄になり、クリスティン・マクヴィーが2022年に亡くなり…と、黄金期のラインナップでの復活は夢と消えてしまったフリートウッド・マック。マイク・キャンベル(ハートブレイカーズ)とニール・フィン(クラウデッド・ハウス)が参加した最新ラインナップでの新録アルバムは望めそうにないが、昨年出た『RUMOURS LIVE』に続いて、今年は『MIRAGE TOUR '82』が登場した。
録られたのは、82年10月月21〜22日、L.A.にあるザ・フォーラムで。この両日のライヴ音源は既に、16年に組まれた『MIRAGE』、 21年に組まれた『FLEETWOOC MAC LIVE』それぞれの拡大版デラックス・エディションに一部収録されており、今回の初出音源は全22曲中6曲に止まる。が、セットリスト順にオーダーされたフル・エディションで聴くと、臨場感や迫力もひとしおだ。
スタジオ盤のマックしか聴いたことがない人だと、ライヴでの彼らのロック・バンド然とした激しい一面にきっと驚くだろう。エキセントリックなリンジーのパフォーマンス、呪術的とも感じられるスティーヴィーの熱唱、そしてズンズン攻めてくるリズム・セクション。だからこそ、一服の中和剤とか清涼剤たるクリスティンの存在が重要になってくる。『TANGO IN THE NIGHT』(87年)リリース以後は5人が揃う機会は少なくなっていたが、この5人だからこそ生まれてくるケミストリーが確かにあった。
そんな荒ぶる彼らの姿が存分に堪能できる往年のライヴ・アルバム。近年のマックは、USでカリスマ的人気を得ているスティーヴィー抜きでは立ち行かなくなっていて、それでリンジーが追い出されるカタチになったらしいけど、それじゃあちょっと、イヤ、かなり違うんだよな〜。
《amazon》
《Tower Records》
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スタジオ盤のマックしか聴いたことがない人だと、ライヴでの彼らのロック・バンド然とした激しい一面にきっと驚くだろう。エキセントリックなリンジーのパフォーマンス、呪術的とも感じられるスティーヴィーの熱唱、そしてズンズン攻めてくるリズム・セクション。だからこそ、一服の中和剤とか清涼剤たるクリスティンの存在が重要になってくる。『TANGO IN THE NIGHT』(87年)リリース以後は5人が揃う機会は少なくなっていたが、この5人だからこそ生まれてくるケミストリーが確かにあった。
そんな荒ぶる彼らの姿が存分に堪能できる往年のライヴ・アルバム。近年のマックは、USでカリスマ的人気を得ているスティーヴィー抜きでは立ち行かなくなっていて、それでリンジーが追い出されるカタチになったらしいけど、それじゃあちょっと、イヤ、かなり違うんだよな〜。
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スティーヴィーファンには怒られるかもしれませんが、むしろ彼女がいなくなった方がよかったのにと。
過去の栄光をまといつつ自然消滅していくのかもしれませんが、残念です。このライブ、そんな彼らの最後の煌めきの時期なので興味深いです。