
ブラジルを代表する名シンガー・ソングライターにして、レア・グルーヴ方面からの人気も著しいマルコス・ヴァーリ、2020年『CINZENTO』以来4年ぶりのニュー・アルバムが好評だ。今作の目玉は、先行シングルとしてリリース済みのシカゴとの共作曲をセルフ・カヴァーした〈Life Is What It Is〉(CHICAGO 13 収録/ブラジル人メンバー:ローディ・オリヴェイラとマルコスの共作)と、79年にリオン・ウェアと共作した曲のデモ音源が元になった〈Feels So Good〉。そのせいか、ココ2〜3作では一番クラブ寄りっぽい雰囲気があって、70年代末〜80年代初頭のクロスオーヴァー感覚が強いと感じる。
プロデューサーは前作と同じく、ブルーイの息子ダニエル・モーニック。リオンとの曲は、ダニエルがデモを聴いて気に入り、収録することを決めたそうだ。そしてAI技術を駆使してデモ録音にあったリオンのアドリブ・ヴォーカルだけを抽出し、新たに書いたポルトガル詞を挿入。さらにキーボード、パーカッションを加え、現代に蘇らせた。更に昨年亡くなったバート・バカラックへのトリビュート曲〈Thank You Burt (For Bacharach)〉を追加。ジョイス、セウ、モレーノ・ヴェローゾなど、ゲスト陣もなかなか。
そして演奏陣には、盟友関係にあるアジムスのアレックス・マヘイロス (b) がガッチリとサポート。こりゃあー、マルコス・ヴァーリ好きは聴き逃せんぞ。
そして演奏陣には、盟友関係にあるアジムスのアレックス・マヘイロス (b) がガッチリとサポート。こりゃあー、マルコス・ヴァーリ好きは聴き逃せんぞ。