ディスコ・サウンドのプロデューサーにしてディスコ・ミュージック研究家でもあるT-Groove 選曲・監修による和モノ・レア・ディスコ・クラシックスのコンピレーション、そのワーナー編が月末30日にリリースされる。今回はご縁を繋いだ関係でサンプル盤を頂戴したので、サクッと紹介しておこう。70年代後半に粗製乱造されたディスコ・ミュージックは、ホントに玉石混交の極致というべきフィールド。でもそこに、筒美京平率いるオリエンタル・エキスプレス、林哲司主導の覆面ユニット:イースタン・ギャングなど、とても興味深い楽曲がたくさん眠っている。そこへ現代の目線でスポットを当て、いま聴くべきコンピレーションに仕上げているのだ。
まずはざっと収録曲を並べてみよう。
1. ディスコ・トレイン / セクシー・リズム・セクションズ
2. ファンキー!ミヨちゃん / セクシー・リズム・セクションズ
3. 恋の片道切符 / 平尾昌晃
4. WALKIN' / BLACK LEVEL
5. ROLLING FUNKY DRIVER / BLACK LEVEL
6. MR.BOW, WOLF MAN / BLACK LEVEL
7. ひげのおまわりさん / APPLES
8. ラブ・イン・ゼン・ゼェア・ヒルズ / APPLES
9. SUKIYAKI(上を向いて歩こう)/ ディスコ・ギャング
10. ウンジャラゲ / シェイキング・ジグソー・パズリー・バンド
11. ソウル・スーダラ(スーダラ節)/ シェイキング・ジグソー・パズリー・バンド
12. GET UP ALL THE PEOPLE
/ ロリータ・ヤーヤー(大空はるみ)with Yuji Ohno & His Project
13. さよならエマニエル夫人〜ディスコ・バージョン〜 / ワーナー・グランド・オーケストラ
14. ディスコ!!“ウォンテッド” / THE BACh
15. ディスコ・モンスター / サタデー・ナイト・ディスコバンド
16. S.M. シンフォニー / サタデー・ナイト・ディスコバンド
17. SAMURAI NIPPON / 朱里エイコ
18. すてきなドラキュラ / カフェ・オーレ
19. AMERICAN HIGHWAY / 松岡直也 & WESING
…とまぁ、名前を並べたところで、ほとんどがワケ分からんチンのデッチ上げプロジェクト。それゆえ玉石混交も致し方ナシなのだが、そこにはディスコの仮面を被ったスタジオ・ミュージシャン/アレンジャーたちの壮大なる音楽実験場にもなっていて、実は夥しいネタの数々が隠されている。
例えば、セクシー・リズム・セクションズは、平尾昌晃と深町純のプロジェクト。BLACK LEVELはキャンディーズでお馴染み:穂口雄右の覆面ユニット。コーラスにフィーチャーされるSunshine Angelsは、後にEVEとなるApplesの変名だったりする。またサタデー・ナイト・ディスコバンドには実体がなかったらしいが、佐藤準がアレンジで参加していたり、芳野藤丸の歌声が確認できたりと、トップ・ミュージシャンの参加が確実…、という具合だ。もしシッカリとしたミュージシャン・クレジットがあったなら、どの曲、どのプロジェクトも、ほぼ祭り状態なのは確実だ。ディスコ・チューンなだけに、どれもリズム・アレンジが素晴らしく、特にベース・プレイヤーなら聴いて損はナイ、と思える。また、ピンク・レディーのヒット曲やクレイジー・キャッツ<スーダラ節>のような有名曲をダンス・チューンに換骨奪胎してしまうセンスは、ディスコ全盛期ならでは。当時はその軽いノリに目を背けた人も少なくなかったが、 平尾センセイみたいな大御所が自ら<ミヨチャン>をディスコにしちゃってるんだから、そこはもう難しく考えず、素直に楽しんじゃった方が勝ち、だろう。初CD化多数、異例の80分収録という仕様もナイス。実は企画立案から発売まで、かなりの時間を要した労作でもある。
…にしても、こういう優れた発掘ワークに接すると、普段はただの呑んだくれにしか思えないT-Grooveのマトモな仕事人の面が見えてきますな
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《Tower Records はコチラから》
1. ディスコ・トレイン / セクシー・リズム・セクションズ
2. ファンキー!ミヨちゃん / セクシー・リズム・セクションズ
3. 恋の片道切符 / 平尾昌晃
4. WALKIN' / BLACK LEVEL
5. ROLLING FUNKY DRIVER / BLACK LEVEL
6. MR.BOW, WOLF MAN / BLACK LEVEL
7. ひげのおまわりさん / APPLES
8. ラブ・イン・ゼン・ゼェア・ヒルズ / APPLES
9. SUKIYAKI(上を向いて歩こう)/ ディスコ・ギャング
10. ウンジャラゲ / シェイキング・ジグソー・パズリー・バンド
11. ソウル・スーダラ(スーダラ節)/ シェイキング・ジグソー・パズリー・バンド
12. GET UP ALL THE PEOPLE
/ ロリータ・ヤーヤー(大空はるみ)with Yuji Ohno & His Project
13. さよならエマニエル夫人〜ディスコ・バージョン〜 / ワーナー・グランド・オーケストラ
14. ディスコ!!“ウォンテッド” / THE BACh
15. ディスコ・モンスター / サタデー・ナイト・ディスコバンド
16. S.M. シンフォニー / サタデー・ナイト・ディスコバンド
17. SAMURAI NIPPON / 朱里エイコ
18. すてきなドラキュラ / カフェ・オーレ
19. AMERICAN HIGHWAY / 松岡直也 & WESING
…とまぁ、名前を並べたところで、ほとんどがワケ分からんチンのデッチ上げプロジェクト。それゆえ玉石混交も致し方ナシなのだが、そこにはディスコの仮面を被ったスタジオ・ミュージシャン/アレンジャーたちの壮大なる音楽実験場にもなっていて、実は夥しいネタの数々が隠されている。
例えば、セクシー・リズム・セクションズは、平尾昌晃と深町純のプロジェクト。BLACK LEVELはキャンディーズでお馴染み:穂口雄右の覆面ユニット。コーラスにフィーチャーされるSunshine Angelsは、後にEVEとなるApplesの変名だったりする。またサタデー・ナイト・ディスコバンドには実体がなかったらしいが、佐藤準がアレンジで参加していたり、芳野藤丸の歌声が確認できたりと、トップ・ミュージシャンの参加が確実…、という具合だ。もしシッカリとしたミュージシャン・クレジットがあったなら、どの曲、どのプロジェクトも、ほぼ祭り状態なのは確実だ。ディスコ・チューンなだけに、どれもリズム・アレンジが素晴らしく、特にベース・プレイヤーなら聴いて損はナイ、と思える。また、ピンク・レディーのヒット曲やクレイジー・キャッツ<スーダラ節>のような有名曲をダンス・チューンに換骨奪胎してしまうセンスは、ディスコ全盛期ならでは。当時はその軽いノリに目を背けた人も少なくなかったが、 平尾センセイみたいな大御所が自ら<ミヨチャン>をディスコにしちゃってるんだから、そこはもう難しく考えず、素直に楽しんじゃった方が勝ち、だろう。初CD化多数、異例の80分収録という仕様もナイス。実は企画立案から発売まで、かなりの時間を要した労作でもある。
…にしても、こういう優れた発掘ワークに接すると、普段はただの呑んだくれにしか思えないT-Grooveのマトモな仕事人の面が見えてきますな
《amazon》
ヴァリアス・アーティスツ
ワーナーミュージック・ジャパン
2024-10-30
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