

並み居る美形女性サックス・プレイヤーを押し退けて、7月に自身3作目となるニュー・アルバム『NEW CITY』をドロップした才恵加 (SAEKA)。音専誌でのインタビュー取材に続いて、全国6ヶ所を回ったツアー・ファイナルに足を運んだ。サポート・メンバーは、レコーディングにも参加している上記通りの面々。個人的には懇意にしている外園一馬(g) 入りの前半ラインナップで観たかったところだが、蓋を開けてみれば、ネオ・ソウル・ギタリストとしてメキメキ頭角を現している有賀教平のトリッキーなプレイも素晴らしく、これから注目すべきプレイヤーがまた一人、増えた感覚があった。
才恵加はデビュー時からCD聴いていたものの、ライヴはコレが初見参。なので以前との比較はできないが、ニュー・アルバムでは随分アダルトっぽく、クールに成長した感があったので、同席した某誌編集者に訊いたところ、まさにその通りのよう。テナー・サックスというのは女性奏者にはタフな楽器だけれど、音色がなかなか艶やかで、安定感があった。場数を踏み、それだけプレイヤーとして大きくなったのだろう。そして今回のツアーを通じて、更に自信を深めたのが見て取れた。
女性サックス奏者百花繚乱の時代にあって、ジャズや吹奏楽ではなく、ガールス・バンド出身のポップス好き。サックス奏者というより、むしろソングライターとしての側面を打ち出していて、ライヴでも自分のサックス・ソロより、“私の曲を聴いて。メンバーの演奏を楽しんで” という気持ちが強いと言う。実際、初のセルフ・プロデュースで臨んだ新作『NEW CITY』は、ライヴ感を出そうという意識が強く働いた、とのこと。それが実際のステージに掛けられたのだから、熱いパッション迸るライヴ・パフォーマンスになったのは言うまでもない。早くもアルバム・リリース後に書いた新曲<Sugar>が披露され、これまたスタジオ完成形が楽しみな出来。唯一のカヴァー<真夜中のドア〜Stay With Me>も、アルバム版よりファンキーさを増幅した感じで、実にカッコ良かった。
凄腕のメンバーたちの演奏は、とことんシュアでソリッド。一切の無駄はなく、キメるべきをビシビシとキメてくる。詰め掛けたオーディエンスが9割がた男性ファンだったけれど、こんなスタイリッシュな女性プレイヤーなのだから、これからきっと女性ファンをも広く開拓していくのではないかな?
【Set List】
1. CALL ME
2. unclear
3. MISTY BLUE
4. MUSIC
5 Girl
6. Sugar
7. pierce
-- intermission --
8. Vanilla Moon
9. 真夜中のドア
10. Little Bird
11. SUMMER PARTY
12. ADDICTION
13. SKY
-- Encore --
14. INFINITY
女性サックス奏者百花繚乱の時代にあって、ジャズや吹奏楽ではなく、ガールス・バンド出身のポップス好き。サックス奏者というより、むしろソングライターとしての側面を打ち出していて、ライヴでも自分のサックス・ソロより、“私の曲を聴いて。メンバーの演奏を楽しんで” という気持ちが強いと言う。実際、初のセルフ・プロデュースで臨んだ新作『NEW CITY』は、ライヴ感を出そうという意識が強く働いた、とのこと。それが実際のステージに掛けられたのだから、熱いパッション迸るライヴ・パフォーマンスになったのは言うまでもない。早くもアルバム・リリース後に書いた新曲<Sugar>が披露され、これまたスタジオ完成形が楽しみな出来。唯一のカヴァー<真夜中のドア〜Stay With Me>も、アルバム版よりファンキーさを増幅した感じで、実にカッコ良かった。
凄腕のメンバーたちの演奏は、とことんシュアでソリッド。一切の無駄はなく、キメるべきをビシビシとキメてくる。詰め掛けたオーディエンスが9割がた男性ファンだったけれど、こんなスタイリッシュな女性プレイヤーなのだから、これからきっと女性ファンをも広く開拓していくのではないかな?
【Set List】
1. CALL ME
2. unclear
3. MISTY BLUE
4. MUSIC
5 Girl
6. Sugar
7. pierce
-- intermission --
8. Vanilla Moon
9. 真夜中のドア
10. Little Bird
11. SUMMER PARTY
12. ADDICTION
13. SKY
-- Encore --
14. INFINITY