シティポップ界期待の4人組 GOOD BYE APRIL のメジャー1作目のフル・アルバム『HEARTDUST』が、いよいよ来週リリース。ブックレットに解説を寄稿した関係で、ひと足早くサンプル盤が届いた。改めて聴かせてもらったけど、このところ彼らの勢い、威勢の良さを反映させつつ、それでいて気負ったトコロなどなく、ほのかに甘酸っぱいレトロ感を運んでくる。その絶妙なニュアンス、バランス感がメッチャ良いんですわぁ〜
去年春のメジャー初シングル<BRAND NEW MEMORY>(林哲司プロデュース)を皮切りに、シンガー・ソングライター:ヒグチアイとのデュエット<ニュアンスで伝えて>、人気シンガー土岐麻子をフィーチャーした<ふたりのBGM>など、ここまで畳み掛けるようなペースでシングル5曲をデジタル・リリース。更に某コンピレーションに提供した、レゲエ仕込みのアダルト・チューン<Highway Coconuts>もあって、およそ半分の収録曲は既にお披露目済みだ。
そして残り5曲が、このアルバムのためにレコーディングした新曲となる。そのうち<Love Letter>は、林哲司とのサイドのコラボレイトで、これもアルバムからの先行シングル的に先月からデジタル配信。でもこの曲、実際は新たに用意したものではなく、<BRAND NEW MEMORY>と同じタイミングで生まれたもの。ポップなグルーヴに林らしいキャッチーなサビが乗り、キレのあるホーン・セクションが鳴る。メジャー・デビュー時には総意で<BRAND NEW MEMORY>を選んだものの、みんなが発表の機会を窺っていたオシ曲だそうだ。
最近のブームの波に乗って世に出てきたニュー・カマーには、シティポップをやたら拡大解釈したモノが多くて、「コレってシティポップ?」などと思ってしまうコトが少なくない。もちろんそうした音楽性自体を否定するつもりは毛頭ないが、それだったら無理繰りシティポップの看板を背負うコトなんてないぢゃん、などと。売り出すためのマーケティング戦略なのは分かるが、そうした強引なやり方はあまり長続きしないし、各方面に要らぬ軋轢を呼び込むことが珍しくない。自分たちがって、意味のないレッテルを貼られてしまったらイヤなんじゃないの?
対してGOOD BYE APRILは、至って自然体。彼らとてインディ・デビュー時は “ニュー・フォークロア” を掲げていたワケだが、結成10周年目の3rdフル・アルバム 『XANADU』(20年) あたりから80’sリヴァイバル路線を前面に打ち出し、シティポップ路線に軌道修正した。もともとニューミュージック志向が強かったので、ベクトルとしては、まぁ微調整か。でもこれがハマって、そこからは演ること為すこと、ほとんどがイイ方向へと働いた。これはきっとメンバー全員が同じ方向を見ていて、多少の冒険や背伸びがあっても、みんなが納得するカタチで活動しているからだろう。みんながポジティヴだから、ドンドン相乗効果が生まれて勢いに乗る。それが昨年のメジャー移籍によって、指数関数的なモノに増幅された。活動の分母が大きくなれば、それだけ関わるスタッフが増え、外野もうるさくなる。でも今の彼らには、それを跳ね飛ばすだけのエネルギーを感じるのだ。
メンバーの発言などは解説をご覧いただきたいが、全員が異口同音に語っているのは、紛れもない自信作であるコト。和モノ好きで、まだGOOD BYE APRIL に出会っていない方は、この機会に是非とも。
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《Tower Records はココから》
そして残り5曲が、このアルバムのためにレコーディングした新曲となる。そのうち<Love Letter>は、林哲司とのサイドのコラボレイトで、これもアルバムからの先行シングル的に先月からデジタル配信。でもこの曲、実際は新たに用意したものではなく、<BRAND NEW MEMORY>と同じタイミングで生まれたもの。ポップなグルーヴに林らしいキャッチーなサビが乗り、キレのあるホーン・セクションが鳴る。メジャー・デビュー時には総意で<BRAND NEW MEMORY>を選んだものの、みんなが発表の機会を窺っていたオシ曲だそうだ。
最近のブームの波に乗って世に出てきたニュー・カマーには、シティポップをやたら拡大解釈したモノが多くて、「コレってシティポップ?」などと思ってしまうコトが少なくない。もちろんそうした音楽性自体を否定するつもりは毛頭ないが、それだったら無理繰りシティポップの看板を背負うコトなんてないぢゃん、などと。売り出すためのマーケティング戦略なのは分かるが、そうした強引なやり方はあまり長続きしないし、各方面に要らぬ軋轢を呼び込むことが珍しくない。自分たちがって、意味のないレッテルを貼られてしまったらイヤなんじゃないの?
対してGOOD BYE APRILは、至って自然体。彼らとてインディ・デビュー時は “ニュー・フォークロア” を掲げていたワケだが、結成10周年目の3rdフル・アルバム 『XANADU』(20年) あたりから80’sリヴァイバル路線を前面に打ち出し、シティポップ路線に軌道修正した。もともとニューミュージック志向が強かったので、ベクトルとしては、まぁ微調整か。でもこれがハマって、そこからは演ること為すこと、ほとんどがイイ方向へと働いた。これはきっとメンバー全員が同じ方向を見ていて、多少の冒険や背伸びがあっても、みんなが納得するカタチで活動しているからだろう。みんながポジティヴだから、ドンドン相乗効果が生まれて勢いに乗る。それが昨年のメジャー移籍によって、指数関数的なモノに増幅された。活動の分母が大きくなれば、それだけ関わるスタッフが増え、外野もうるさくなる。でも今の彼らには、それを跳ね飛ばすだけのエネルギーを感じるのだ。
メンバーの発言などは解説をご覧いただきたいが、全員が異口同音に語っているのは、紛れもない自信作であるコト。和モノ好きで、まだGOOD BYE APRIL に出会っていない方は、この機会に是非とも。
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