午後早い時間から、ジャンクフジヤマとその弟分 island etc.のダブル・ビルによる Feel City Pop Wave ＠ Blues Alley Japanへ。1stの island etc.が14時スタート、2ndのジャンクが19時スタートという長丁場で、普通なら完全にメゲるところだが、そこは長〜い付き合いのジャンク・ファミリー。入替の間のリハーサルや楽屋出入りもご自由に、というお墨付きをいただき、食事に出たり、マネージャーと楽屋話に興じたりで…。
island etc.は4度目のワンマン。オープニングのシュガー・ベイブ・カヴァー ＜SHOW＞では、珍しく神谷樹の声の出が今イチ不安定だったが、徐々に回復。そこをツイン・ヴォーカルの相方 bikiちゃんが、上手にフォロー・アップする。彼女、デビュー当時は緊張感ありありだったけれど、それなりに場数を踏んで余裕が出てきたか、歌声が前へ出てくるようになったし、笑顔もなかなか印象的で。bikiコーナーのカヴァー曲＜オリビアを聴きながら＞もシットリ歌えていたし…。
彼女に象徴されるように、バンド全体に確実な成長の跡が感じられたステージ。でも伸びしろはまだまだたくさん残っているので、これからも弛まぬ努力を続けることが大事だろう。特にソングライティングに関しては、まだキラー・チューンが書けていない。メインライターの樹クンは器用なだけに、曲作りが中途半端にルーティン化してしまうと、良い結果が生み出しにくくなる。例えば、どんどん曲を書いてイマイチなモノは思い切ってお蔵入りさせてしまうとか、何かやり方を考える必要がありそうだ。
第２部のジャンクは、island etc.と４人と坂田明奈 (sax) ちゃんを従え、いつも以上にリラックスしたパフォーマンス。MC多めで、いつもより笑いも多く。実際は大したコトは話していないが、オーディエンスとのやりとりが飛び交い、如何にもライヴ・ハウスらしい雰囲気が心地良かった。
今回、ハイライトと言えるのがカヴァー曲。まずは『憧憬都市 City Pop Covers』に収められていた＜真昼＞（benzo）が圧巻で、アナログ７インチで出してきた達郎カヴァー＜SPARKLE＞と＜RIDE ON TIME＞が追い討ちをかける。そしてアコースティックで披露した弾き語りの＜愛のプレリュード＞（カーペンターズ）、明奈ちゃんとのデュオで歌った＜鍵の数＞（井上陽水）をハートフルに。カヴァー曲がやたら氾濫する昨今だけど、やっぱりジャンクの熱唱はシッカリと心に届く。シティポップ系新人に多い匿名性の高いカヴァーは、結局楽曲そのものの魅力に頼り切ってしまっていると感じるな。
もうひとつのハイライトが、ライヴ当日に動画配信された新曲＜Tokyo highway disco drive＞。いつものジャンク節全開で、これは海外でも話題になりそう。続いてサブスクで人気No.1の＜星屑のパイプライン＞で本編終了。アンコールで十八番を披露し、いつになくノビノビと自由度の高いライヴをハネた。island etc.とのコンビネーションもだいぶ安定してきた感があるが、そうなると経験値の高いベテラン・ミュージシャンとのワクワクするようなパフォーマンスが恋しくなる面も。恩師ポンタさんは逝ってしまったとはいえ、そのあたり、ライヴやツアーごとに使い分けるのが望ましいのでは…？、と個人的に。また溌剌としたブロウと屈託のない笑顔でムードメイカー的存在になっている明奈ちゃんも、回を重ねるごとに存在感が増していてイイ感じだ。
現在、曲を集めていて、間もなくニュー・アルバムの制作に入るとか。来春のリリースが楽しみだ。
【island etc. setlist】
1. SHOW
2. Summer pool
3. Like a bird
4. キルカエア
5. Almond
6.オリビアを聴きながら
7. Catch me on the wave
8. Flower shower
9. Tokyo
10. Skyline
11. Accel.summer end
12. SURF
- Encore -
13. Journeyman
【ジャンクフジヤマ setlist】
1. Morning kiss
2. 僕だけのSUNSHINE
3. 夏のマーメイド
4. 真昼
5. あれはたしかSEPTEMBER
6. SOUTHERN CROSS
7. SPARKLE
8. RIDE ON TIME
9. 愛のプレリュード（弾き語り）
10. 鍵の数 （with 坂田明奈）
11. 秘密
12. 束縛
13. はじまりはクリスマス
14.Tokyo highway disco drive
15. 星屑のパイプライン
- Encore -
あの空の向こうがわへ
彼女に象徴されるように、バンド全体に確実な成長の跡が感じられたステージ。でも伸びしろはまだまだたくさん残っているので、これからも弛まぬ努力を続けることが大事だろう。特にソングライティングに関しては、まだキラー・チューンが書けていない。メインライターの樹クンは器用なだけに、曲作りが中途半端にルーティン化してしまうと、良い結果が生み出しにくくなる。例えば、どんどん曲を書いてイマイチなモノは思い切ってお蔵入りさせてしまうとか、何かやり方を考える必要がありそうだ。
第２部のジャンクは、island etc.と４人と坂田明奈 (sax) ちゃんを従え、いつも以上にリラックスしたパフォーマンス。MC多めで、いつもより笑いも多く。実際は大したコトは話していないが、オーディエンスとのやりとりが飛び交い、如何にもライヴ・ハウスらしい雰囲気が心地良かった。
今回、ハイライトと言えるのがカヴァー曲。まずは『憧憬都市 City Pop Covers』に収められていた＜真昼＞（benzo）が圧巻で、アナログ７インチで出してきた達郎カヴァー＜SPARKLE＞と＜RIDE ON TIME＞が追い討ちをかける。そしてアコースティックで披露した弾き語りの＜愛のプレリュード＞（カーペンターズ）、明奈ちゃんとのデュオで歌った＜鍵の数＞（井上陽水）をハートフルに。カヴァー曲がやたら氾濫する昨今だけど、やっぱりジャンクの熱唱はシッカリと心に届く。シティポップ系新人に多い匿名性の高いカヴァーは、結局楽曲そのものの魅力に頼り切ってしまっていると感じるな。
もうひとつのハイライトが、ライヴ当日に動画配信された新曲＜Tokyo highway disco drive＞。いつものジャンク節全開で、これは海外でも話題になりそう。続いてサブスクで人気No.1の＜星屑のパイプライン＞で本編終了。アンコールで十八番を披露し、いつになくノビノビと自由度の高いライヴをハネた。island etc.とのコンビネーションもだいぶ安定してきた感があるが、そうなると経験値の高いベテラン・ミュージシャンとのワクワクするようなパフォーマンスが恋しくなる面も。恩師ポンタさんは逝ってしまったとはいえ、そのあたり、ライヴやツアーごとに使い分けるのが望ましいのでは…？、と個人的に。また溌剌としたブロウと屈託のない笑顔でムードメイカー的存在になっている明奈ちゃんも、回を重ねるごとに存在感が増していてイイ感じだ。
現在、曲を集めていて、間もなくニュー・アルバムの制作に入るとか。来春のリリースが楽しみだ。
【island etc. setlist】
1. SHOW
2. Summer pool
3. Like a bird
4. キルカエア
5. Almond
6.オリビアを聴きながら
7. Catch me on the wave
8. Flower shower
9. Tokyo
10. Skyline
11. Accel.summer end
12. SURF
- Encore -
13. Journeyman
【ジャンクフジヤマ setlist】
1. Morning kiss
2. 僕だけのSUNSHINE
3. 夏のマーメイド
4. 真昼
5. あれはたしかSEPTEMBER
6. SOUTHERN CROSS
7. SPARKLE
8. RIDE ON TIME
9. 愛のプレリュード（弾き語り）
10. 鍵の数 （with 坂田明奈）
11. 秘密
12. 束縛
13. はじまりはクリスマス
14.Tokyo highway disco drive
15. 星屑のパイプライン
- Encore -
あの空の向こうがわへ
四人囃子、プリズム、ソロ・アルバムから15曲をセレクト
