絶賛年末進行中。月初めまで毎日ライナー1本以上のペースで仕事を進めないと…。なので気分転換も聴き慣れたモノに行きがちで、今回はリリースされたばかりのジョージ・ハリスン『LIVING IN THE MATERIAL WORLD』50周年エディション(実際は1年遅れ)。世界5000組限定というスーパー・デラックス・エディション(2CD+2LP+7インチ+Blu-ray)の設定があるが、これは早々にソールド・アウトしたようで。一庶民として手が出しやすいのは、2CD or 2LPのデラックス・エディション。もちろん1CD / 1LPの通常盤もある。
個人的にビートルズの面々で一番AORに親和性が高いと思うのは、このジョージ。各人に代表的名バラードがあるけれど、AORのバラードとロッカ・バラードには境界こそ曖昧ながらも違いはあって。それはメロディよりもアレンジ面、スウィートニングの差だと思う。やっぱりバックのコード感やヴォイシング、サウンドメイクに洒脱感があるものがAORと呼ぶに相応しい。
それを前提に考えると、ジョンの楽曲はほとんど詩的なロッカ・バラード。音楽の天才ポールのバラード群は、名曲多しといえどもAOR寄りは意外に少ない。対して2人の天才に挟まれた凡人ジョージは、一生懸命切磋琢磨して自分なりの表現法を身につけ、<Something>や<Here Comes The Sun><While My Guitar Gentry Weeps>などを生んだ。さすがに本格的ソロ1作目の3枚組大作『ALL THINGS MUST PASS』とは比べるべくもないけれど、バングラデシュ・コンサートを挟んでのコレ、スタジオ盤としては2年以上空いた『LIVING IN THE MATERIAL WORLD』も、内容は充実している。多少センの細さ、インド指向や宗教臭さはあるものの、それも性善説的見地に立っているジョージの個性と捉えれば、あまり気にならない。
主な参加メンバーは、リンゴ/ジム・ケルトナー (ds)、クラウス・フォアマン (b)、ニッキー・ホプキンス/ゲイリー・ライト (kyd)、ジム・ホーン (sax) で、ギターはジョージひとり。フィル・スペクターの制作離脱もあって、『ALL THINGS MUST PASS』から一転、シンガー・ソングライター・スタイルの割とシンプルなバンド・サウンドになった。シングル・ヒットした<Give Me Love>を超える曲こそないが、ジェシ・エド・デイヴィスに提供した<Sue Me, Sue You Blues>のほか、<The Light That Has Lighted The World><Don't Let Me Wait Too Long>など好曲は多い。そこはかとないスワンプの昇華も、プレAOR的であるな。
50周年エディションのミソは、息子ダニーと奥様オリヴィアの監修下、オリジナル・テープから新たにリミックスされた、という点。聴き比べができてないので、記憶の中の話だけど、それなりにスッキリして明るめの仕上がり、と言えるか。Disc 2は収録曲の未発表別ヴァージョンを中心に、シングル<Give Me Love>のカップリング曲<Miss O'Dell>のニュー・リミックスも。楽しみにしていたリンゴへの提供曲<Sunshine Life For Me>のジョージ歌唱ヴァージョンは、スーパー・デラックス特典に割り振られ、フィジカルには収録ナシ。そこはデジタル版でお楽しみあれ。それにしても、ジョージでさえ国内盤の予定はなし。何だかネェ…
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主な参加メンバーは、リンゴ/ジム・ケルトナー (ds)、クラウス・フォアマン (b)、ニッキー・ホプキンス/ゲイリー・ライト (kyd)、ジム・ホーン (sax) で、ギターはジョージひとり。フィル・スペクターの制作離脱もあって、『ALL THINGS MUST PASS』から一転、シンガー・ソングライター・スタイルの割とシンプルなバンド・サウンドになった。シングル・ヒットした<Give Me Love>を超える曲こそないが、ジェシ・エド・デイヴィスに提供した<Sue Me, Sue You Blues>のほか、<The Light That Has Lighted The World><Don't Let Me Wait Too Long>など好曲は多い。そこはかとないスワンプの昇華も、プレAOR的であるな。
50周年エディションのミソは、息子ダニーと奥様オリヴィアの監修下、オリジナル・テープから新たにリミックスされた、という点。聴き比べができてないので、記憶の中の話だけど、それなりにスッキリして明るめの仕上がり、と言えるか。Disc 2は収録曲の未発表別ヴァージョンを中心に、シングル<Give Me Love>のカップリング曲<Miss O'Dell>のニュー・リミックスも。楽しみにしていたリンゴへの提供曲<Sunshine Life For Me>のジョージ歌唱ヴァージョンは、スーパー・デラックス特典に割り振られ、フィジカルには収録ナシ。そこはデジタル版でお楽しみあれ。それにしても、ジョージでさえ国内盤の予定はなし。何だかネェ…
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George Harrison
BMG
2024-11-15
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