世界中の早耳AORを興奮の坩堝に陥れている
北欧のニュー・プロジェクト、アスペン・クリークここに降臨。
メイン・シンガーにラース・サフサンド、
ゲストにオーレ・ブールド、ベテランのマイケル・ラフらを迎え、
80年代のAOR〜ウエストコースト・サウンドを
現代的センスでリフレッシュさせた。
Page 99に対する北欧からの反逆を聴き逃すな!
このアスペン・クリークは、スウェーデンの作曲家/ミュージシャンであるヨーコブ・ボールンハナ(Jacob Borgenstierna)によるワンマン・プロジェクト。収録曲は全曲自身のペン(共作含む)ながら、リード・ヴォーカルはすべてゲスト・シンガーで固め、演奏にも加わらないのが彼のスタイルだ。
ヨーコブに大きな影響を与えたのは、ドナルド・フェイゲンやTOTO、Mr.ミスター、ジノ・ヴァネリ、マイケル・ラフ、アル・ジャロウ、ビル・チャンプリン、ジェイ・グレイドン、エアプレイ、ペイジス等など。そこからインプットしたインフルエンスの断片が、このアルバムのそこかしこに漲っている。とりわけドナルド・フェイゲン『THE NIGHTFLY』(82年)、Mr.ミスター『GO ON』(87年)、TOTO『THE SEVENTH ONE』(88年)、エアプレイ『AIRPLAY (ロマンティック)』(80年)の4作品は、アルバム制作の指針だったそうだ。
メインのリード・ヴォーカルとすべてのバックグラウンド・ヴォーカルを担当したのは、スウェーデンの人気メロディック・ロック・バンド:ワーク・オブ・アートのラーズ・サフサンド。他にもライオンヴィル、アート・オブ・イリュージョンと複数のグループでアルバムを出している超実力派だ。しかも直近では、アンダース・リドホルムとの2メン・ユニット:リドホルム/サフサンドで『KALEIDOSCOPE』をリリースしたばかり。相方のリドホルムはグランド・イリュージョンの中核で、デーモン小暮のソロ・プロジェクトにも名を連ねるが、リドホルム/サフサンドではメロディック・ハード路線を離れ、TOTOやシカゴに通じるAOR〜ウエストコースト・ロック寄りの音を提示した。CWFことチャンプリン・ウィリアムス・フリーステットの牽引役ピーター・フリーステットとも親交が深い。
このラースに加え、ジノ・ヴァネリを髣髴させるオープナー<Better Place>にべテランのマイケル・ラフが登場。愛娘オリヴィアへの愛情をしたためた<Tomorrow's Girl>では、北欧AORシーンを牽引役オーレ・ブールドがヴォーカルを取る。オーレとラースが一緒に歌うのは、これが初めて。
「この曲のインスト・パートのアウトロ部分は、まさにオーレと彼の音楽にインスパイアされている。ほとんど面白半分で、“僕たちのオーレ・ブールド・ソング”と呼んでいたくらいなんだ」
他にもワシントンDC出身のゴスペル・シンガー:アッシュ・ヘインズが参加。聞けばヨーコブはストックホルムのゴスペル・シーンで長く仕事をしてきたそうだ。またシカゴの<You're The Inspiration>にインスパイアされたという<Lighthouse>、自ら「TOTO<Stop Loving You>のヨーコブ・ヴァージョン」だと言う<Caroline>あたりも要注目。
スウェーデンで製作されただけに、AORファンの誰もが知るような名前は少ないが、北欧AORシーンに明るい方なら、もう著名ミュージシャンをひたすら追っかけるような時代ではないことは実感されているだろう。まずはニュートラルなスタンスで、この遅れてきたニュー・カマーに耳を傾けて。
《amazon》
《Tower Records はココから》
ヨーコブに大きな影響を与えたのは、ドナルド・フェイゲンやTOTO、Mr.ミスター、ジノ・ヴァネリ、マイケル・ラフ、アル・ジャロウ、ビル・チャンプリン、ジェイ・グレイドン、エアプレイ、ペイジス等など。そこからインプットしたインフルエンスの断片が、このアルバムのそこかしこに漲っている。とりわけドナルド・フェイゲン『THE NIGHTFLY』(82年)、Mr.ミスター『GO ON』(87年)、TOTO『THE SEVENTH ONE』(88年)、エアプレイ『AIRPLAY (ロマンティック)』(80年)の4作品は、アルバム制作の指針だったそうだ。
メインのリード・ヴォーカルとすべてのバックグラウンド・ヴォーカルを担当したのは、スウェーデンの人気メロディック・ロック・バンド:ワーク・オブ・アートのラーズ・サフサンド。他にもライオンヴィル、アート・オブ・イリュージョンと複数のグループでアルバムを出している超実力派だ。しかも直近では、アンダース・リドホルムとの2メン・ユニット:リドホルム/サフサンドで『KALEIDOSCOPE』をリリースしたばかり。相方のリドホルムはグランド・イリュージョンの中核で、デーモン小暮のソロ・プロジェクトにも名を連ねるが、リドホルム/サフサンドではメロディック・ハード路線を離れ、TOTOやシカゴに通じるAOR〜ウエストコースト・ロック寄りの音を提示した。CWFことチャンプリン・ウィリアムス・フリーステットの牽引役ピーター・フリーステットとも親交が深い。
このラースに加え、ジノ・ヴァネリを髣髴させるオープナー<Better Place>にべテランのマイケル・ラフが登場。愛娘オリヴィアへの愛情をしたためた<Tomorrow's Girl>では、北欧AORシーンを牽引役オーレ・ブールドがヴォーカルを取る。オーレとラースが一緒に歌うのは、これが初めて。
「この曲のインスト・パートのアウトロ部分は、まさにオーレと彼の音楽にインスパイアされている。ほとんど面白半分で、“僕たちのオーレ・ブールド・ソング”と呼んでいたくらいなんだ」
他にもワシントンDC出身のゴスペル・シンガー:アッシュ・ヘインズが参加。聞けばヨーコブはストックホルムのゴスペル・シーンで長く仕事をしてきたそうだ。またシカゴの<You're The Inspiration>にインスパイアされたという<Lighthouse>、自ら「TOTO<Stop Loving You>のヨーコブ・ヴァージョン」だと言う<Caroline>あたりも要注目。
スウェーデンで製作されただけに、AORファンの誰もが知るような名前は少ないが、北欧AORシーンに明るい方なら、もう著名ミュージシャンをひたすら追っかけるような時代ではないことは実感されているだろう。まずはニュートラルなスタンスで、この遅れてきたニュー・カマーに耳を傾けて。
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いつも色々な情報を共有して頂いて本当にありがとうございます!