なぜかあまり話題になっていないようだけれど、10月末にサクッとリリースされていたティアーズ・フォー・フィアーズのCD2枚組ライヴ・アルバム。スタジオ録音による新曲4曲(日本盤はボーナス追加で計5曲)も収録され、他の18曲約90分が、22年に17年振りにリリースした新作『THE TIPPING POINT』のワールド・ツアーから、23年7月、米テネシー州フランクリンのファーストバンク・アンフィシアター公演でのライヴ・レコーディングになる。
ツアー・メンバーは、TFFの看板を守り抜ってきたローランド・オーザバル (g,vo) と、復帰したカート・スミス (b,vo) 、ほかギター、キーボード、ドラムに女性コーラス3人。メンバーの多くは『THE TIPPING POINT』にも参加していた面々のようだ。ブックレットでステージ写真を見ると、後方に円形スクリーンが設置され、まるで一時のピンク・フロイドみたいだけど…
収録曲は『THE TIPPING POINT』からのナンバーを中心に、ほぼ全アルバムから満遍なく。大出世作『SONGS FROM THE BIG CHAIR』 (85年) から<Everybody Wants To Rule The World><Shout><Head Over Heels>、そして89年作『SEEDS OF LOVE』からの<Sowing The Seeds Of Love>と、人気曲はおおよそチョイスされている。個人的には、04年作『EVERYBODY LOVES A HAPPY ENDING』収録曲<Secret World>の魅力を再発見した次第。甘酸っぱいメロディの好曲なのは分かっていたけど、何故か今回、妙に沁みた。ミドルのマーチング・セクションは元からウィングス<Let 'Em In>の引用だったが、ライヴでのサーヴィス・アレンジで、実際に<Let 'Em In>のフレーズを唄い込んでいる。他にもプログレなど70年代の先達たちへのリスペクトを隠し味的に織り込みながらの、圧巻たるライヴ・パフォーマンス。基本はツー・メン・ユニットだし、ライヴでどうこう言うグループじゃないと思っていたが、イヤイヤ、コリャー完ペキですって。日本公開はなかったものの、このライヴ・アルバムと同内容のコンサート・ムーヴィー『TEARS FOR FEARS LIVE (A Tipping Point Film)』も既に公開されたそうで、ローランドはこう語っている。
「僕たちはオフィシャル・ライヴ・アルバムをリリースしたことがないので、これは40年越しのアルバムだと言えるかもしれない」
そして新曲。アルバム最後にオマケのように付け足すのではなく、冒頭にまとめて配置しているところから、シッカリ気合いの入った楽曲なのだと推察できる。特に冒頭から<Say Goodbye To Mum And Dad>なんて迫るから、これは辛辣。どうやらウクライナ戦争をテーマにしているようで、アートワークのひまわり(=ウクライナのシンボル)にも直結する。80年代から<Everybody Wants To Rule The World>という社会的メッセージをやんわり歌っていたTFFだから、やっぱり黙ってはいられない、というコトトなのだろう。
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《Tower Records はここから》
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収録曲は『THE TIPPING POINT』からのナンバーを中心に、ほぼ全アルバムから満遍なく。大出世作『SONGS FROM THE BIG CHAIR』 (85年) から<Everybody Wants To Rule The World><Shout><Head Over Heels>、そして89年作『SEEDS OF LOVE』からの<Sowing The Seeds Of Love>と、人気曲はおおよそチョイスされている。個人的には、04年作『EVERYBODY LOVES A HAPPY ENDING』収録曲<Secret World>の魅力を再発見した次第。甘酸っぱいメロディの好曲なのは分かっていたけど、何故か今回、妙に沁みた。ミドルのマーチング・セクションは元からウィングス<Let 'Em In>の引用だったが、ライヴでのサーヴィス・アレンジで、実際に<Let 'Em In>のフレーズを唄い込んでいる。他にもプログレなど70年代の先達たちへのリスペクトを隠し味的に織り込みながらの、圧巻たるライヴ・パフォーマンス。基本はツー・メン・ユニットだし、ライヴでどうこう言うグループじゃないと思っていたが、イヤイヤ、コリャー完ペキですって。日本公開はなかったものの、このライヴ・アルバムと同内容のコンサート・ムーヴィー『TEARS FOR FEARS LIVE (A Tipping Point Film)』も既に公開されたそうで、ローランドはこう語っている。
「僕たちはオフィシャル・ライヴ・アルバムをリリースしたことがないので、これは40年越しのアルバムだと言えるかもしれない」
そして新曲。アルバム最後にオマケのように付け足すのではなく、冒頭にまとめて配置しているところから、シッカリ気合いの入った楽曲なのだと推察できる。特に冒頭から<Say Goodbye To Mum And Dad>なんて迫るから、これは辛辣。どうやらウクライナ戦争をテーマにしているようで、アートワークのひまわり(=ウクライナのシンボル)にも直結する。80年代から<Everybody Wants To Rule The World>という社会的メッセージをやんわり歌っていたTFFだから、やっぱり黙ってはいられない、というコトトなのだろう。
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