“ローマのデヴィッド・フォスター” と異名をとる
作編曲家/キーボード奏者マルコ・タジアスコが、
約40年のキャリアに眠らせていた珠玉の未発表曲を蘇らせ、ココに集成。
長くワインセラーに寝かされていたような
ヴィンテージ・トラックの数々は、
甘く豊潤で、トロケるようにフルーティ。
追加されたバート・バカラック・トリビュートも素晴らしく…
当ブログは、早くも本日から通常営業。週明けすぐに今年最初のライナー納品2本が控えているので、おちおち遊んでいられないのよ。…というワケで、2025年最初のご紹介は、筆者監修【Light Mellow Searches】の年内初リリースでもあるマルコ・タジアスコの、5年ぶりとなる本邦3作目(通算5作目)のソロ・アルバム『THE MISSING PAGES』。
アルバム・タイトルの由来は、これまでのアルバムに採用できずに眠っていた楽曲を引っ張り出してレコーディングしたため。言わば、新録の未発表楽曲集なのだ。マルコ曰く、
「ベーシックが録ってあった曲もあるけど、このプロジェクトのために全体的、あるいは部分的にレコーディングしたり、プロデュースした」そうである。でもコレが、ボツ曲集とは思えぬほどデキが良いのだ。最も古い曲は、マルコが陸軍にいた80年代初頭、20歳の時に書いたもの。新しいものは、18年に USベテラン・シンガーのために書いたがお蔵入りしていたものだそうだ。
フィーチャーされているシンガーは、マルコの盟友的存在であるアンドレア・サンチーニを筆頭に、前作『TOGETHERNESS』に初参加したダミアーノ・リビアンキ、2nd『THIS MOMENT』から歌っているデンマーク系米国人アン・マリー・ブッシュ、そして今回が初お目見えとなるクラウス・ホグスベルジュの4人。実はクラウスは、マルコ・タジアスコ&フレンズ名義のライヴ盤『THINGS AND MOMENTS LIVE』を収録した11年のライヴにも参加し、何曲か歌っていたが、アルバムには収録されずにいたらしい。
収録曲で目に付くのは、エリック・タッグが書いた<Over Now>と、バート・バカラックのポップ・スタンダード・カヴァー<Alfie>の2曲。マルコは以前にもエリッグから楽曲提供を受けており、この曲も『THIS MOMENT』レコーディング時に音源を受け取っていたそう。最初のデモは『THIS MOMENT』リリース後に録ったらしいが、今まで日の目を見ることはなかった。そこで今回のプロジェクトのために新しいヴォーカル・トラックを作成し、全体のアレンジとプロダクションを作り直したらしい。「エリックがこれまでに書いた最高級のバラードだと思う」とマルコ。
そして<Alfie>は、お馴染みのバート・バカラック・スタンダード。元々は『THIS MOMENTS』の日本向けボーナス・トラックだったもので、今回は新しいヴォーカル・トラックを作り、ストリングスを再オーケストレイトしている。
「私は昔からバカラックの大ファンなんだ。中でも<Alfie>は、とてもステキな曲だと思っている。彼の多くの楽曲同様、ハーモニーやメロディ、ヴォーカルなど、かなり複雑な曲だけれど、決してそう感じさせない。バカラックの曲はどれも、複雑なのに聴き手にとって信じられないほどの魅力を持っているんだ」
「これはおそらく、私の最後のアルバムになると言わざるを得ない。レコードを作ることに意味があるのか?と自問しなければならないほど、レコード市場は急速に変化している。(中略)それでも私はこれからも他のアーティストのプロデュースや作編曲、劇伴など、音楽の仕事を続けていく。私の密かな夢は、フル・オーケストラでインストゥルメンタル・アルバムを録音することなんだ」
そんな悲壮な思いも込められた、マルコ・タジアスコのニュー・アルバム。できるならフィジカルで聴いて、マルコを勇気づけてほしいものである。
《amazon》
《Tower Records はここから》
アルバム・タイトルの由来は、これまでのアルバムに採用できずに眠っていた楽曲を引っ張り出してレコーディングしたため。言わば、新録の未発表楽曲集なのだ。マルコ曰く、
「ベーシックが録ってあった曲もあるけど、このプロジェクトのために全体的、あるいは部分的にレコーディングしたり、プロデュースした」そうである。でもコレが、ボツ曲集とは思えぬほどデキが良いのだ。最も古い曲は、マルコが陸軍にいた80年代初頭、20歳の時に書いたもの。新しいものは、18年に USベテラン・シンガーのために書いたがお蔵入りしていたものだそうだ。
フィーチャーされているシンガーは、マルコの盟友的存在であるアンドレア・サンチーニを筆頭に、前作『TOGETHERNESS』に初参加したダミアーノ・リビアンキ、2nd『THIS MOMENT』から歌っているデンマーク系米国人アン・マリー・ブッシュ、そして今回が初お目見えとなるクラウス・ホグスベルジュの4人。実はクラウスは、マルコ・タジアスコ&フレンズ名義のライヴ盤『THINGS AND MOMENTS LIVE』を収録した11年のライヴにも参加し、何曲か歌っていたが、アルバムには収録されずにいたらしい。
収録曲で目に付くのは、エリック・タッグが書いた<Over Now>と、バート・バカラックのポップ・スタンダード・カヴァー<Alfie>の2曲。マルコは以前にもエリッグから楽曲提供を受けており、この曲も『THIS MOMENT』レコーディング時に音源を受け取っていたそう。最初のデモは『THIS MOMENT』リリース後に録ったらしいが、今まで日の目を見ることはなかった。そこで今回のプロジェクトのために新しいヴォーカル・トラックを作成し、全体のアレンジとプロダクションを作り直したらしい。「エリックがこれまでに書いた最高級のバラードだと思う」とマルコ。
そして<Alfie>は、お馴染みのバート・バカラック・スタンダード。元々は『THIS MOMENTS』の日本向けボーナス・トラックだったもので、今回は新しいヴォーカル・トラックを作り、ストリングスを再オーケストレイトしている。
「私は昔からバカラックの大ファンなんだ。中でも<Alfie>は、とてもステキな曲だと思っている。彼の多くの楽曲同様、ハーモニーやメロディ、ヴォーカルなど、かなり複雑な曲だけれど、決してそう感じさせない。バカラックの曲はどれも、複雑なのに聴き手にとって信じられないほどの魅力を持っているんだ」
「これはおそらく、私の最後のアルバムになると言わざるを得ない。レコードを作ることに意味があるのか?と自問しなければならないほど、レコード市場は急速に変化している。(中略)それでも私はこれからも他のアーティストのプロデュースや作編曲、劇伴など、音楽の仕事を続けていく。私の密かな夢は、フル・オーケストラでインストゥルメンタル・アルバムを録音することなんだ」
そんな悲壮な思いも込められた、マルコ・タジアスコのニュー・アルバム。できるならフィジカルで聴いて、マルコを勇気づけてほしいものである。
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