474450675_1159185928907015_2480286105423745326_n
gino vannelli_nightwalkergino vannelli_inconsolable man_gino vannelli_live
yellowjackets_miragekarizma_livechick corea electric band 2mike miller_trust

またしても訃報で、今度は米国から。L.A.で活躍するセッション・ギタリスト:マイク・ミラーが、18日、心臓発作で急逝した。享年71。昨年2月にボズ・スキャッグスのサポートで来日したばかりで、<Breakdown Dead Ahead>ではフュージョン色の強いトリッキーなギター・ソロで魅了してくれたばかりだった…

マイクは1953年サウス・ダコタ州スー・フォールズ生まれ。ジャズ・バンドを組んでいた父親の影響で楽器を始めた。72年にコロラドに転居し、そこで知り合ったフォウラー兄弟のグループ:エア・ポケット(後のフォウラー・ブラザーズ)に参加して、初レコーディングを経験。75年にはフランク・ザッパ&マザーズに在籍していたトム・フォウラーに誘われたようで、今度はL.A.へ。そこでベースのマックス・ベネット、英ジャズ・ロックのブランドX、トム・スコットやアルフォンソ・ジョンソン、アイアート・モレイラ、そしてボビー・コールドウェルらのセッションに呼ばれるようになって行く。

筆者がマイクの名を意識するようになったのは、御多分に洩れず、ジノ・ヴァネリ『NIGHTWALKER』(81年)から。マイクとジノの関係はその後も続き、『BLACK DARS』『BIG DREAMERS NEVER SLEEP』『INCONSOLABLE MAN』に連続参加。完璧主義のジノは、それまでジェイ・グレイドン〜ダリル・スチューマー〜カルロス・リオスとギタリストをコロコロ替えていたのが、マイクでようやく落ち着いた感があった。そして91年の初来日にも同行。同じツアーのモントリオール公演を収めたライヴ盤にガッチリ参加している。当時ジノがプロデュースしていたCCMシンガー:デヴィッド・ミースのアルバムでも弾いていたから、ジノからの信頼は相当なモノだったのだろう。

驚いたのは、イエロージャケッツの2nd『MIRAGE A TROIS (マリブの旋風)』(83年)。イエロージャケッツは元々ロベン・フォードのお抱えだったのに、いきなりマイクが半数の楽曲に参加し、自作曲を提供したりも。その後もデヴィッド・ガーフィールド率いるカリズマ、エイブ・ラボリエルも在籍のコイノニアなどにセッション参加。93年にはメンバーを一新したチック・コリア・エレクトリック・バンドに参加(チック・コリア・エレクトリック・バンド II)し、それまでとは少し違った新基軸を築いた。が、この編成は短命に。日本勢では村田和人やサックス本田雅人のアルバムにも参加。ゼロ年代以降、リーダー作もいくつか出しているが、自分は未入手。最新作は22年作『TRUST』はサブスクでも聴くことができるが、コレはどうもギター弾きやミュージシャン目線の作品と言えそうだ。

ボズのサポートは、2014年から断続的に。もう一度くらい、あの流麗な職人ギター・ワークを堪能で着ると思っていたのだが…。

Rest in Peace...