
カリフォルニアから来ているUSリイシュー・レーベルのトップを囲んで、新宿でディナー・ミーティング。日本のメジャー・レーベルではもう、名前の通った大物アーティストなど売り上げが立ちそうなアーティスでないと再発は難しい状況。5年前10年前なら可能だった手法が、現在はもうできなくなってきている。そんな日本のシーンを踏まえて、これから何かできるのか…? それを模索するのが今回の趣旨。年内に何かカタチになれば上出来なんだけど。
新宿に行ったついでに、エリック・クラプトンのニュー・アルバム『MEANWHILE』を輸入CDでゲット。去年のうちに某オンライン・ショップでオーダーを掛けていたが、発売日を過ぎても未だ入荷未定のまま。作品自体は昨年10月にデジタル・リリースされているので、自分もひと足先にサブスクでチェックしていたが、年明けにCD/LPで発売というコトだったのに、現在ほとんどのオンライン・ショップで入手困難になっている。去年のかなり早い段階で予約オーダーを掛けていた人だけ、初回入荷で手にできた、という状況らしい。でも、相手はエリック・クラプトンですよ
武道館公演100回超えの超大物ですよ
オマケに来日も控えているんですよッ
それなのに国内盤は発売されず、輸入盤もこの有り様。洋楽市場、こんなんでイイんですかッ
さて、クラプトンのオリジナル・アルバムとしては、16年作『I STILL DO』以来なのかな? クロスロード・フェスとかの各種ライヴ、ロックダウン・セッションズのような企画モノはたくさん出ていたけれど…。あぁ、18年にはクリスマス・アルバム『HAPPY X'MAS』 が出ていたな。
収録されているのは、20年暮れ以降にリリースされたシングル8曲と新録6曲の全14曲。既発表曲には、大きな話題を提供した故ジェフ・ベックとの同窓共演<Moon River>、そのカップリング曲でジュディス・ヒル、サイモン・クライミー、ダニエル・サンティアゴと作った<How Could We Know>、ヴァン・モリソンと共演した3曲<Stand and Deliver><The Rebels><This Has Gotta Stop>、ブルーグラス/カントリー・シンガーであるブラッドリー・ウォーカーと歌ったウィリー・ネルソン祝90歳のトリビュート<Always On My Mind>が含まれている。だから熱心にクラプトンを追い掛けている人だと、新譜感に乏しい…、と感じてしまうかもしれない。でもジェフ・ベックとのスタンダード・カヴァーは当然耳に入れ、あとはヴァン・モリソンとの曲をチョイ聴きしていた程度のファンならば、やはり新作CDを手にして大きな納得感を得ているに違いない。自分はまさにそのクチだ。
新曲のうち、<Smile>はライヴでもよく歌っていたチャップリンの名曲。<Sam Hall>はトラディショナルなフォーク・ソング。<You've Changed>はチャック・ベリーのレパートリー。そして<The Call>は、シンガー・ソングライターのボブ・ニューワースが90年代末にキューバで作ったアルバム『HAVANA MIDNIGHT』からのチョイス。何とまぁ、渋いトコロから持ってきたと思うが、やっぱりニューワースがボブ・ディラン側近だった、という繋がりですかね?
プロデュースはお馴染みサイモン・クライミー。でも物足りなさのあったココ何作かと違って、落ち着くというか、安堵感があるというか…。全然飾っていないけれど、ゆるゆる過ぎずに程よく和む。基本的には何も変わっちゃいないし、そういう期待感とはもう無縁のクラプトンだ。なのにこのさり気なさの極地は、普通のオッサン風情のアートワーク同様、なんかとてもホッコリくる。そんな風に、ゆる〜くても座り心地の良さを感じるアルバムなのに、日本盤が出ないとは…
自分は何とか早めに入手できたが、既にショップのディスプレイはガタガタだったので、店頭在庫も残り少ないんだろう。時間が経てば何処も入荷するだろうけど…
要は日本とディストリビュート契約のないレーベルから発売された、というコトなのだろうが、クラプトンみたいな大物でさえ、日本のメジャー・レコード会社は契約を取りに行かなくなっている。もはや売れてもリクープできない、という判断なのか。それとも遅ればせながら、何処かが動いているのかな? ただ最近は、サンタナやレニー・クラヴィッツだって国内盤見送られちゃってるからねェ…。それこそ何処かが洋楽文化を守りに動かないと、日本の音楽シーン全体がますますダメになっていっちゃいますわ…




さて、クラプトンのオリジナル・アルバムとしては、16年作『I STILL DO』以来なのかな? クロスロード・フェスとかの各種ライヴ、ロックダウン・セッションズのような企画モノはたくさん出ていたけれど…。あぁ、18年にはクリスマス・アルバム『HAPPY X'MAS』 が出ていたな。
収録されているのは、20年暮れ以降にリリースされたシングル8曲と新録6曲の全14曲。既発表曲には、大きな話題を提供した故ジェフ・ベックとの同窓共演<Moon River>、そのカップリング曲でジュディス・ヒル、サイモン・クライミー、ダニエル・サンティアゴと作った<How Could We Know>、ヴァン・モリソンと共演した3曲<Stand and Deliver><The Rebels><This Has Gotta Stop>、ブルーグラス/カントリー・シンガーであるブラッドリー・ウォーカーと歌ったウィリー・ネルソン祝90歳のトリビュート<Always On My Mind>が含まれている。だから熱心にクラプトンを追い掛けている人だと、新譜感に乏しい…、と感じてしまうかもしれない。でもジェフ・ベックとのスタンダード・カヴァーは当然耳に入れ、あとはヴァン・モリソンとの曲をチョイ聴きしていた程度のファンならば、やはり新作CDを手にして大きな納得感を得ているに違いない。自分はまさにそのクチだ。
新曲のうち、<Smile>はライヴでもよく歌っていたチャップリンの名曲。<Sam Hall>はトラディショナルなフォーク・ソング。<You've Changed>はチャック・ベリーのレパートリー。そして<The Call>は、シンガー・ソングライターのボブ・ニューワースが90年代末にキューバで作ったアルバム『HAVANA MIDNIGHT』からのチョイス。何とまぁ、渋いトコロから持ってきたと思うが、やっぱりニューワースがボブ・ディラン側近だった、という繋がりですかね?
プロデュースはお馴染みサイモン・クライミー。でも物足りなさのあったココ何作かと違って、落ち着くというか、安堵感があるというか…。全然飾っていないけれど、ゆるゆる過ぎずに程よく和む。基本的には何も変わっちゃいないし、そういう期待感とはもう無縁のクラプトンだ。なのにこのさり気なさの極地は、普通のオッサン風情のアートワーク同様、なんかとてもホッコリくる。そんな風に、ゆる〜くても座り心地の良さを感じるアルバムなのに、日本盤が出ないとは…

自分は何とか早めに入手できたが、既にショップのディスプレイはガタガタだったので、店頭在庫も残り少ないんだろう。時間が経てば何処も入荷するだろうけど…


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しかし昨今はその頼みの綱の輸入盤が予約しても入手出来なかったり、既発商品に関しても取り寄せ扱いだと入荷までにかなり時間が掛かったり、散々待たされた挙句に入荷せずでキャンセルされたり、近年は何度もそんな目に遭っています。
こうなるとホント、国内盤様々だと思わされ、非常に有り難みを感じます。
今、正に「ある時に、見た時に買っとけ!」時代(?)なのでしょう。
今後、こんな状況がもっと酷くなりそうですね。
ん〜ん...