

お声掛けを頂戴して恵比寿ガーデンプレイスへ赴き、Roomies@Blue Note Place。いま和モノ最注目の4ピース・バンド、Roomiesのライヴを。最初は6人組としてデビューしたそうだが、リズム隊が落ち着かず、最新作『ECHO』では4人組に。今回のライヴは同期のビートにシンセ・ベースを絡めるスタイルで、シンプルというより、一切のムダを省いてシェイプアップされたサウンド。そこにエル・デバージ張りの繊細かつナイーブなヴォーカルが乗り、素晴らしいRoomiesサウンドを描き出した。
調べてみたら、このBlue Note Placeには何度か出演しているようで、メンバー4人とも終始リラックスした様子。パーカーにジーンズ、トレーナー等など、この小洒落た空間に、まるで普段着の若者たちが迷い込んだ見てくれで、むしろオーディエンスの方がかしこまっている感じがする。ただし2ステージ70分弱のセットリストは、リリースから間もない『ECHO』からの楽曲を中心にしながらも、全体としてBPM遅めのメロウ・チューンを中心にまとめられていたようで。
でもコレって、演奏スキルだけでなく、相当にセンスが良くないとできない芸風。並レヴェルのアーティストが演っても、ほとんどはダレたライヴになってしまう。この辺りのサウンドメイクのイニシアチヴは中心人物の及川創介が握っているようで、1人で3人分以上のパフォーマンス。また個人的にヤラレたのが、斎藤渉のアコースティック&エレクトリック・ピアノで。曲中でガンカンとソロを弾くワケではなく、イントロ前の導入部分あたりでポロポロと鍵盤に指を走らせ、曲が始まってからはオブリを多用して歌に無理なく絡んでいく。高橋柚一郎のギターはあまり目立たないけど、音数を絞りぬいた彼らのアンサンブルにあっては空間系というか、不思議な浮遊感を生み出していて。こうしたオケをハイレヴェルで提供できるのは、ホント、みんなが優れたセンスの塊だと思うな。
そしてケヴィンのヴォーカル。こういうエル・デバージか、ガレス・ドンキンか、というファルセット使いは、日本ではまずお目に掛かれないタイプ。アルバムもナイスだったけど、飾り気のない自然体のライヴもサイコ〜です
こういう連中は、その稀有な個性やメンバーの音楽指向をちゃんと反映させながら、尚かつ日本の現行ポップス・シーンにシッカリと落とし込めるプロデューサーなりマネージメントがついたら、かなりいいセン行くと思うな。
来月もBlue Note Placeで、今度はバンド・フォーマットのライヴがあるそうのなので、また観たいぞ。更に欲を言えば、スタンディングのクラブ・ギグも一度観てみたい。まぁオッサン・ファンとしては、そんな中でも着席希望ではあるんですけど…


※メンバーのXより借用
でもコレって、演奏スキルだけでなく、相当にセンスが良くないとできない芸風。並レヴェルのアーティストが演っても、ほとんどはダレたライヴになってしまう。この辺りのサウンドメイクのイニシアチヴは中心人物の及川創介が握っているようで、1人で3人分以上のパフォーマンス。また個人的にヤラレたのが、斎藤渉のアコースティック&エレクトリック・ピアノで。曲中でガンカンとソロを弾くワケではなく、イントロ前の導入部分あたりでポロポロと鍵盤に指を走らせ、曲が始まってからはオブリを多用して歌に無理なく絡んでいく。高橋柚一郎のギターはあまり目立たないけど、音数を絞りぬいた彼らのアンサンブルにあっては空間系というか、不思議な浮遊感を生み出していて。こうしたオケをハイレヴェルで提供できるのは、ホント、みんなが優れたセンスの塊だと思うな。
そしてケヴィンのヴォーカル。こういうエル・デバージか、ガレス・ドンキンか、というファルセット使いは、日本ではまずお目に掛かれないタイプ。アルバムもナイスだったけど、飾り気のない自然体のライヴもサイコ〜です

来月もBlue Note Placeで、今度はバンド・フォーマットのライヴがあるそうのなので、また観たいぞ。更に欲を言えば、スタンディングのクラブ・ギグも一度観てみたい。まぁオッサン・ファンとしては、そんな中でも着席希望ではあるんですけど…



※メンバーのXより借用