mariya_rca boxmariya_beginningmariya university street
mariya_love songsmariya miss mmariya portrait

3/19に発売される竹内まりや『RCA YEARS Vinyl Box Collection』の紹介記事を某誌向けに執筆。そのおかげで丸一日、竹内まりやRCA YEARS三昧。どのアルバムも ほぼオンタイムで聴いていたけど、改めてリリース順に繰り返し聴いていると、イメージ自体に大きな変化はなくても、シッカリ時代の意図や傾向に呼応しなら、彼女が成長していったのが分かる。バラエティ番組出演やグラビア撮影など芸能人的活動と、シンガーとして活動に専念したい気持ちの間で思い悩むようになったのも、シンガーとしてのアイデンティティに目覚めてきたからだ。

収録対象は、78 年〜12 年のRCA在籍時代に発表したオリジナル・アルバムの5作品、『BEGINNING』『UNIVERSITY STREET』『LOVE SONGS』『Miss M』『PORTRAIT』。これに当時のライヴ音源中心に構成したSpecial Bonus Discを追加した、全6枚組のアナログ・ボックスになる。アナログ盤はそれぞれ180g重量盤で、2025 年最新リマスター&カッティング。内袋、ポスター、フォトカードなども復刻して封入される、かなり豪華な仕様の限定ボックスになるそうだ。

オリジナル・アルバム5枚は、すべてボーナスなしのストレート・リイシュー。皆さん気になるのは、Special Bonus Discの中身だろう。ただ残念ながらこれは初出ではなく、18〜19年にRCA5作の40周年記念リマスターCDが発売された時、それぞれに追加収録されていたライブ音源全21曲から11曲を厳選したもの。81年8月『MARIYA POPPING TOUR』@中野サンプラザ、同12月『SO LONG LIVE』@新宿厚生年金ホールでのライヴ音源から選ばれている。むしろレアなのは、このディスクの最初と最後に配されたデビュー曲<戻っておいで・私の時間>のオ―ケストラ・ヴァージョン(服部克久編曲)と、ビートルズ・カヴァー<ASK ME WHY>(伊藤銀次アレンジ)。共に82年発表のベスト盤『VIVA MARIYA!!』に収録されたのが最初だ。特に<ASK ME WHY>は、これまで『VIVA MARIYA!!』のCDにしか入っていなかったようで、アナログながら初リマスターになるらしい。

各オリジナル・アルバムに関しては、もう散々語られているので、ココでも、そして某誌記事でもあまり語らずで。ただ改めて気づいたのは、この5作中最初の4作は、どれもL.A.のトップ・ミュージシャンが参加していた、というコト。『BEGINNING』『LOVE SONGS』は数曲がL.A.レコーディング。2枚目の『UNIVERSITY STREET』は、来日中だったリンダ・ロンシュタットのバンド・メンバーをスタジオに呼んで1曲。そして『Miss M』での エアプレイ/TOTO 揃い踏みでA面全部、となる。同じL.A.勢でも、ウエストコースト・ロック勢からAOR系へと推移していくあたり、どうにも時代の空気感を歯医に吸い混んでいる感じだな。

4月から始まる久々のアリーナ・ツアーは、抽選に外れて観に行けそうにないが、2000年、2010年、2014年の武道館ライヴは運よく観に行けたので、まぁヨシとしよう。ちなみに自分の初・生まりやは、80年の3作目『LOVE SONGS』発表時の、彼女の初めての全国ツアーでした…。

mariya_rca boxamazon 限定メガジャケ付き
amazon 通常盤 特典なし

Tower Records 特典つき