
お声掛けを頂戴して、『サエキけんぞうのコアトーク “武部聡志 先輩! 売れる歌を教えて!”』@渋谷LOFT 9 のトークショーへ。『ユーミンの歌はなぜ心を揺さぶるのか』(集英社新書)出版記念。既に開催100回を超えるサエキさんの定例ショーに話を持ち込んだのは、実は武部さんの方だとか。それをサエキさんさんとパール兄弟の相方であるギタリスト:窪田晴男が迎える、というカタチ。イメージ的には少々意外な組み合わせだけれど、窪田晴男が80年代初頭のユーミンのツアー・バンドに参加していたことに加え、サエキさんたちが設立したパール兄弟社の初代取締役を武部さんが務めたという、裏では意外に濃ゆい繋がりがあったのだ。
今回のイベントは、アーカイブなしという完全・生トーク・ライヴで、様々な裏話が明るみに。音大時代からムッシュかまやつのバンドに起用され、久保田早紀や寺尾聰のツアー・サポートも行なっていた武部さん。「このころ築いた人脈がなければ、今の自分はない」とのコトで、やはり名を成した人の話を聞く度、ヒトとの出会いは極めて重要だと思いを新たにする。
ユーミンのツアーに参加したのは、80年『BROWN’S HOTEL』(アルバム『時のないホテル』の撮影に使用したロンドンのホテル)。その後83年の『REINCARNATION』ツアーから、いきなりライヴ・アレンジを任され、音楽監督のポジションに座る。ユーミンの歌声の倍音の話、シンガー・ソングライターとしての意識の変化、松任谷夫妻の話とか、興味深い話がふんだんで、とりわけライヴでの様々な仕掛けの話は面白かったな。
そのほか、斉藤由貴を始め、松田聖子、中森明菜、薬師丸ひろ子、久保田利伸、一青窈に、長年音楽監督を務めるFNS歌謡祭の話など、盛りだくさん。無理やり歌手デビューさせられた人気モデルのコワ〜いエピソードなど、ブラックな話題も取り混ぜながらも、アッと言う間の3時間越えだった。
「大先生なのに、ライヴ演出などの無茶ぶりも気さくにこなしてくれる」という人格者、というのは耳にしていたが、「とにかくアーティスト最優先」というスタンスは、かの筒美京平の背中から学んだそう。サエキさんのご配慮で、開演前に軽くご挨拶だけさせて戴いたけれど、いくらでも面白い話が湧いてきそうだから、いつかジックリお話を聞いてみたいものである。

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ユーミンのツアーに参加したのは、80年『BROWN’S HOTEL』(アルバム『時のないホテル』の撮影に使用したロンドンのホテル)。その後83年の『REINCARNATION』ツアーから、いきなりライヴ・アレンジを任され、音楽監督のポジションに座る。ユーミンの歌声の倍音の話、シンガー・ソングライターとしての意識の変化、松任谷夫妻の話とか、興味深い話がふんだんで、とりわけライヴでの様々な仕掛けの話は面白かったな。
そのほか、斉藤由貴を始め、松田聖子、中森明菜、薬師丸ひろ子、久保田利伸、一青窈に、長年音楽監督を務めるFNS歌謡祭の話など、盛りだくさん。無理やり歌手デビューさせられた人気モデルのコワ〜いエピソードなど、ブラックな話題も取り混ぜながらも、アッと言う間の3時間越えだった。
「大先生なのに、ライヴ演出などの無茶ぶりも気さくにこなしてくれる」という人格者、というのは耳にしていたが、「とにかくアーティスト最優先」というスタンスは、かの筒美京平の背中から学んだそう。サエキさんのご配慮で、開演前に軽くご挨拶だけさせて戴いたけれど、いくらでも面白い話が湧いてきそうだから、いつかジックリお話を聞いてみたいものである。

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