
なにやら唐突感のあるスーパートランプの映像作品『LIVE IN PARIS 1979』のレストア復刻。2012年の発売時も、「ドラマー:ボブ・シーベンバーグの自宅倉庫から発見された知られざるライヴ映像の作品化」とされ、シューティングから実に33年のブランクがあった。そもそもこの79年パリ公演は、代表作である6作目『BREAKFAST IN AMERICA』が大ヒット中のツアーを捉えたもので、ライヴ・アルバム『PARIS(ライヴ・イン・パリ)』として80年にリリースされている。それ故、そのCDを持っていた自分は、映像までは要らんなぁ〜と、当時はスルーしてしまったのだが…。
今回も特に周年でも何でもない復刻のようだが、Blu-ray / DVD / 2CD / LPと複数フォーマットを用意する謎の気合の入りっぷりで。それにほだされたワケじゃないけど、ELOや10cc、ムーディ・ブルース、アラン・パーソンズ・プロジェクトなど、同系英国バンドのライヴ映像を見たりしていて、そういえばスーパートランプのライヴって、ロクに見たことないなぁ、なんて思っていたのだ。しかも5人組なのに、キーボード/ピアノ類が4ヶ所に分散してセッティングされているステージ写真を見てしまい、どんなライヴを演るのか?と、ちょっと興味が湧いていた。
ちなみにこの79年パリ公演は、11/29から12/2までの4公演が行われたそうで、ライヴ・アルバムは初日がメイン。この映像作は3日目に収録されたそうだ。会場は8000人収容のパヴィヨン・ドゥ・パリ。何故ワールド・ツアーからのライヴ・レコーディングにパリが選ばれたのかは明らかにされていないが、その5年前に行われた初めてのパリ公演は、客が8人しかいなかった、なんて話があるから、その屈辱を晴らす意味でメンバーの間に思い入れがあったのかもしれない。
ナイーヴな音楽性を持つ上に、バンド内にサックス/クラリネット奏者がいて、ちょっとインテリ・イメージのあったスーパートランプ。ステージも比較的淡々と進めていくのだけれど、ギターと鍵盤を弾きながら、ちょっと神経質そうに歌うロジャー・ホジソンと、やはり鍵盤を叩きながらも、よりロック・シンガーらしく振る舞うリック・デイヴィスが好対照で、なかなかユニーク。そこへサックスを吹いたり、キーボードを弾いたり、はたまたMCをしたり、エルトン・ジョンよろしくキンキラの衣装でグランド・ピアノに乗っかって回転したりと、さも忙しないジョン・ヘリウェルが割り込んで、グループのフロントが形成される。曲によっては、この3人が同時にキーボードを弾く場面もあり、なるほど、それで鍵盤類が分散しているのだな、と納得。でも楽曲演奏中に、プレイヤーがグランド・ピアノからウーリッツァー・ピアノに歩いて移動するバンドは、あまりいない気がするけど…
あ、ベースは<Take A Little Rhythm>のヒットで知られるアリ・トムソンの兄貴ドギー・トムソンです。
…にしても、コケ脅し的な演出などなくても、繊細な歌と演奏だけでフィーナーレへ向けてジワジワと盛り上げていくパフォーマンスに感心。やっぱり時代を生き抜いたバンドは格が違いますわ。
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ちなみにこの79年パリ公演は、11/29から12/2までの4公演が行われたそうで、ライヴ・アルバムは初日がメイン。この映像作は3日目に収録されたそうだ。会場は8000人収容のパヴィヨン・ドゥ・パリ。何故ワールド・ツアーからのライヴ・レコーディングにパリが選ばれたのかは明らかにされていないが、その5年前に行われた初めてのパリ公演は、客が8人しかいなかった、なんて話があるから、その屈辱を晴らす意味でメンバーの間に思い入れがあったのかもしれない。
ナイーヴな音楽性を持つ上に、バンド内にサックス/クラリネット奏者がいて、ちょっとインテリ・イメージのあったスーパートランプ。ステージも比較的淡々と進めていくのだけれど、ギターと鍵盤を弾きながら、ちょっと神経質そうに歌うロジャー・ホジソンと、やはり鍵盤を叩きながらも、よりロック・シンガーらしく振る舞うリック・デイヴィスが好対照で、なかなかユニーク。そこへサックスを吹いたり、キーボードを弾いたり、はたまたMCをしたり、エルトン・ジョンよろしくキンキラの衣装でグランド・ピアノに乗っかって回転したりと、さも忙しないジョン・ヘリウェルが割り込んで、グループのフロントが形成される。曲によっては、この3人が同時にキーボードを弾く場面もあり、なるほど、それで鍵盤類が分散しているのだな、と納得。でも楽曲演奏中に、プレイヤーがグランド・ピアノからウーリッツァー・ピアノに歩いて移動するバンドは、あまりいない気がするけど…

…にしても、コケ脅し的な演出などなくても、繊細な歌と演奏だけでフィーナーレへ向けてジワジワと盛り上げていくパフォーマンスに感心。やっぱり時代を生き抜いたバンドは格が違いますわ。
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