

本日発売。ソニー・ミュージック再発企画【発掘!洋楽隠れ名盤 Hidden Gems in 60/70s】から、自分がライナーノーツを担当したアイテムのご紹介3日目は、自分的にはちょっと意外な正調ポップス作品、アルバート・ハモンドの『カリフォルニアの青い空(IT NEVER RAINS IN SOUTHERN CALIFORNIA)』の復刻で。
もちろんハモンドと言えば、職業ソングライターの顔もあって、レオ・セイヤー、ラニ・ホール、シカゴ、スターシップ、ホイットニー・ヒューストンなど、それっぽいアーチストへの楽曲提供も多数。80年代初頭には、『風のララバイ (YOUR WORLD AND MY WORLD)』『アメリカの何処かで (SOMEWHERE IB AMERICA)』といったAOR寄りのソロ作も出していた。でも代表作といえば、やっぱりこの72年のデビュー・アルバム『カリフォルニアの青い空』なのだな。
もっとも個人的には、日本独自に2作目『THE FREE ELECTRIC BAND』からカットして大ヒットした<落葉のコンチェルト (For The Peace Of All Mankind)>の方が馴染みがある。だって、ちょうど洋楽に親しみ始めた頃に大ヒットしていたのが、このメランコリックな名曲だったから。彼の名前を知ったのが、そもそも<落葉のコンチェルト>だったし、この哀愁漂う感じが、まだ幼気な中学生の自分にピッタリでしょ
今回の復刻でも、日本発の洋楽ヒット定番としてボーナス収録されている。
実はこのデビュー前、60年代から複数のバンドでそれなりのキャリアを積んでいたハモンド。このデビュー・アルバムも、マイケル・オマーティアンのアレンジの下、ハル・ブレイン/ジム・ゴードン(ds)、ジョー・オズボーン/レイ・パールマン(b) などレッキング・クルー勢と、その後輩のラリー・カールトン、トム・スコットらが演奏陣に加わっている。そもそも<カリフォルニアの青い空>は、スペイン育ちの英国人という出自や青年期の苦い経験を投影させて書いたそうで、最初は酷評されたとか。でも当時のコロムビア社長クライヴ・デイヴィスがこの曲を認め、こうしてヒットに繋がったそうだ。
ここ十数年で、再びアーティスト活動に力を入れ、80歳を迎えた去年は主張強めのロック・アルバム『BODY OF WORK』と『CHRISTMAS』を発表している。でもその原点は、やっぱり『カリフォルニアの青い空』なのは疑いない。
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《Tower Records はココから》
もっとも個人的には、日本独自に2作目『THE FREE ELECTRIC BAND』からカットして大ヒットした<落葉のコンチェルト (For The Peace Of All Mankind)>の方が馴染みがある。だって、ちょうど洋楽に親しみ始めた頃に大ヒットしていたのが、このメランコリックな名曲だったから。彼の名前を知ったのが、そもそも<落葉のコンチェルト>だったし、この哀愁漂う感じが、まだ幼気な中学生の自分にピッタリでしょ


実はこのデビュー前、60年代から複数のバンドでそれなりのキャリアを積んでいたハモンド。このデビュー・アルバムも、マイケル・オマーティアンのアレンジの下、ハル・ブレイン/ジム・ゴードン(ds)、ジョー・オズボーン/レイ・パールマン(b) などレッキング・クルー勢と、その後輩のラリー・カールトン、トム・スコットらが演奏陣に加わっている。そもそも<カリフォルニアの青い空>は、スペイン育ちの英国人という出自や青年期の苦い経験を投影させて書いたそうで、最初は酷評されたとか。でも当時のコロムビア社長クライヴ・デイヴィスがこの曲を認め、こうしてヒットに繋がったそうだ。
ここ十数年で、再びアーティスト活動に力を入れ、80歳を迎えた去年は主張強めのロック・アルバム『BODY OF WORK』と『CHRISTMAS』を発表している。でもその原点は、やっぱり『カリフォルニアの青い空』なのは疑いない。
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