
ドラムの巨匠パーディーは、ダチーチーだけでは終わらない。
6年ぶり、80歳代になって初めての新作は、
R&Bからジャズ、AOR、ボサノヴァまで、
パーディーの多彩なグルーヴのアダルト・サイドを凝縮。
ゲストにビル・チャンプリン、ロベン・フォード、
チャック・レイニー、クリスチャン・マクブライドらを迎えた、
全編ヴォーカル・トラックの意欲作。
アリサ・フランクリンやスティーリー・ダンを筆頭に、ジェームス・ブラウン、キング・カーティスのキングピンズ、クインシー・ジョーンズ、マイルス・デイヴィス、ロバータ・フラック、ラリー・コリエルにジェフ・ベックなど、世界一多くの録音に参加した説もある不世出の名ドラマー、バーナード・パーディ。ビートルズでもたくさん叩いてる、という自説はブラフだろうけど、そのグルーヴが唯一無二というのは疑いの余地がない。そんなパーディが、まさか、こんなにイカした熟練の歌伴ドラムを聴かせてくれるとは。その最新ソロ・アルバムを、拙監修【Light Mellow Searches】が日本独自にCD化した!(3ヶ月後にアナログも)
仕切り役は、パーディの今の地元ニュージャージーのジャージーショアで一緒にジャージー・ブルーなるバンドを組んでいるジャック・ホーベン。本作収録曲のすべてを書き(一部共作)、ほとんどのギターを弾いている。昨年6月の御大来日公演に同行したジーン・マコーミックと(vo)とジョージ・ナーハ (g) も、このジャージー・ブルー人脈。そしてアレンジを担ったジョン・コーバは、長きに渡ってホール&オーツをサポートしたkyd奏者。トッド・ラングレンやフィービ・スノウ、ジョン・ウェイトらも併行してサポートし、パーディとは90年代から一緒にプレイしてきた。それほど著名ではないが、御大と気心を通わせた面々が、ブルージーなこのアルバムのコア・メンバーを務める。
そしてジャケにもクレジットがあるように、ロベン・フォード、ポール・シェイファー、クリスチャン・マクブラドなどがゲスト参加。そこで一番目を引くのは、やはり付き合いが長いチャック・レイニーだろう。そして当ブログのお客様は、ビル・チャンプリンの名にも惹かれるに違いない。ビルを連れてきたのは、再編ブラッド・スウェット&ティアーズなどで活躍するトランペット奏者スティーヴ・ジャンコウスキーだそう。彼は今回、自分のスタジオを解放するなど貢献大。ビルもパーディも長いキャリアを誇るが、意外にも今まで本格的交流はなかったらしい。でもR&Bをルーツに持つ者同士、相性は抜群で、まったく違和感なくリード・ヴォーカルに収まっている。
それでも、イケイケのファンク・ドラム、バリバリのグルーヴ・マスターぶりを期待すると、確かに肩透かしを喰らうかもしれない。けれどサスガのパーディだって、今年で御ん歳86。ゆったりしたリズムで大きなグルーヴを描く、そういうドラミングに変化するのは当然だ。とはいえ手首のスナップを生かしたハイハット・ワークは御大らしいし、ボサノヴァ・ナンバーに於けるリム・ショットのキレといったら…。そしてチョッとした音の合間に、すかさずお馴染みのダチーチーをお見舞いする。やっぱり爺さん、分かっているなぁ〜
「バーナードといえば、アリサ・フランクリンやスティーリー・ダンとの仕事が最も有名。でも彼はカントリー、ジャズ、ラテンなど、あらゆるジャンルの、文字通り数千ものアルバムで数百ものアーティストと演奏してきました。私たちはその才能と手腕を余すところなく見せたかったのです」(ジャック・ホーベン)
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《Tower Records はココから》
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仕切り役は、パーディの今の地元ニュージャージーのジャージーショアで一緒にジャージー・ブルーなるバンドを組んでいるジャック・ホーベン。本作収録曲のすべてを書き(一部共作)、ほとんどのギターを弾いている。昨年6月の御大来日公演に同行したジーン・マコーミックと(vo)とジョージ・ナーハ (g) も、このジャージー・ブルー人脈。そしてアレンジを担ったジョン・コーバは、長きに渡ってホール&オーツをサポートしたkyd奏者。トッド・ラングレンやフィービ・スノウ、ジョン・ウェイトらも併行してサポートし、パーディとは90年代から一緒にプレイしてきた。それほど著名ではないが、御大と気心を通わせた面々が、ブルージーなこのアルバムのコア・メンバーを務める。
そしてジャケにもクレジットがあるように、ロベン・フォード、ポール・シェイファー、クリスチャン・マクブラドなどがゲスト参加。そこで一番目を引くのは、やはり付き合いが長いチャック・レイニーだろう。そして当ブログのお客様は、ビル・チャンプリンの名にも惹かれるに違いない。ビルを連れてきたのは、再編ブラッド・スウェット&ティアーズなどで活躍するトランペット奏者スティーヴ・ジャンコウスキーだそう。彼は今回、自分のスタジオを解放するなど貢献大。ビルもパーディも長いキャリアを誇るが、意外にも今まで本格的交流はなかったらしい。でもR&Bをルーツに持つ者同士、相性は抜群で、まったく違和感なくリード・ヴォーカルに収まっている。
それでも、イケイケのファンク・ドラム、バリバリのグルーヴ・マスターぶりを期待すると、確かに肩透かしを喰らうかもしれない。けれどサスガのパーディだって、今年で御ん歳86。ゆったりしたリズムで大きなグルーヴを描く、そういうドラミングに変化するのは当然だ。とはいえ手首のスナップを生かしたハイハット・ワークは御大らしいし、ボサノヴァ・ナンバーに於けるリム・ショットのキレといったら…。そしてチョッとした音の合間に、すかさずお馴染みのダチーチーをお見舞いする。やっぱり爺さん、分かっているなぁ〜

「バーナードといえば、アリサ・フランクリンやスティーリー・ダンとの仕事が最も有名。でも彼はカントリー、ジャズ、ラテンなど、あらゆるジャンルの、文字通り数千ものアルバムで数百ものアーティストと演奏してきました。私たちはその才能と手腕を余すところなく見せたかったのです」(ジャック・ホーベン)
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