
昨日に引き続きのCTI モードで、『CTI ALLTIME COLLECTION』と題された再発シリーズからもう1枚。スタッフのメンバーとして、あるいは星の数ほどのセッション・ワークでお馴染みのギタリスト、エリック・ゲイルの初リーダー作『FORECAST』。USコロムビアからのソロ作が知られているけど、実はゲイルの最初のソロ・アルバムは73年、CTI傘下のKUDU盤なのよ。
プロデュースは当然CTI総帥クリード・テイラーで、リズム・アレンジはエリック・ゲイル自身、Hオーン&ストリングスの編曲がボブ・ジェームス。バックの演奏陣は、意外にもスタッフ勢はゴードン・エドワーズ (b) のみで、ドラムはリック・マロッタとアイドリス・ムハマッド、パーカッションにラルフ・マクドナルド、それにジョー・ファレル (sax)、ヒューバート・ロウズ (flute) も参加している。
収録曲はロバータ・フラックのカヴァー<やさしく歌って (Killing Me Softly With His Song)>と、Jカントニオ・カルロス・ジョビン<Dindi>、それ以外の4曲はゲイル自身の書き下ろし。
久しぶりに聴いたけど、ブルージーなギター・ソロといい、滋味溢れるリズム・ワークといい、ギターの演奏自体はゲイルの個性丸出し。音色自体は後年のようなビリビリ痺れるような感覚はあまりなく、若干甘めのトーン。けれどそれでも充分にゲイル節が味わえるし、寡黙なキャラとは裏腹に、ギターはとっても饒舌で。<Tonsue Corte>のレゲエ・ビートはまさにシグネイチャー。タイトル曲ではダビングに拠るダブル・リードで、一人二役の掛け合いが堪能できる。それに対して甘美なカヴァー曲や、クラシカルなアレンジが覗く<White Moth>は、CTIサイドやボブ・ジェームスの趣味と言えるかな。
何れにせよ、ゲイル好きなら聴き逃さず。彼の旅立ちから、早くも31年が過ぎる…
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《Tower Records はココから》
収録曲はロバータ・フラックのカヴァー<やさしく歌って (Killing Me Softly With His Song)>と、Jカントニオ・カルロス・ジョビン<Dindi>、それ以外の4曲はゲイル自身の書き下ろし。
久しぶりに聴いたけど、ブルージーなギター・ソロといい、滋味溢れるリズム・ワークといい、ギターの演奏自体はゲイルの個性丸出し。音色自体は後年のようなビリビリ痺れるような感覚はあまりなく、若干甘めのトーン。けれどそれでも充分にゲイル節が味わえるし、寡黙なキャラとは裏腹に、ギターはとっても饒舌で。<Tonsue Corte>のレゲエ・ビートはまさにシグネイチャー。タイトル曲ではダビングに拠るダブル・リードで、一人二役の掛け合いが堪能できる。それに対して甘美なカヴァー曲や、クラシカルなアレンジが覗く<White Moth>は、CTIサイドやボブ・ジェームスの趣味と言えるかな。
何れにせよ、ゲイル好きなら聴き逃さず。彼の旅立ちから、早くも31年が過ぎる…
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