dane donohue_LA rainbow lp

昨年8月にリリースされ、日本のみならず、世界のAOR / ヨット・ロック・ファンに大きな話題を提供したデイン・ドナヒュー、約45年ぶりのニュー・アルバム『L.A. RAINBOW』。そのアナログ盤がいよいよ発売。作品の内容をまだチェックしてない方は、CD発売時のこちらのポストをご参照あれ。

そうそう、アナログ盤で思い出したが、少し前、2024年のアナログ・レコードの売上が前年比を上回ったことが話題になっていた。SoundScan Japanのデータでは、オーディオ(CD・アナログ・カセット)の総売上金額が前年比115%増。売上枚数ベースでは前年比103%増。(参照:Billboard Japan の記事)

な〜んだ、浮かれてないで よくよく見れば、枚数はほぼ横ばいで、価格が高くなった分、売上が上がっているだけなんじゃないの? そしてどんなタイトルが売れているかというと…

◎アナログ・シングル・セールス
1位『Biri-Biri』YOASOBI
2位『ルバート/ブレーメン』ヨルシカ
3位『WOKE UP』XG
4位『深愛』水樹奈々
5位『FOR YOU』BTS

◎アナログ・アルバム・セールス
1位『Best of Fujii Kaze 2020-2024』藤井 風
2位『LIFE』小沢健二
3位『SCIENCE FICTION』宇多田ヒカル
3位『First Love』宇多田ヒカル
5位『結束バンド』結束バンド

こういうアイテムの購入層って、果たしてどのくらいの方がアナログ・プレイヤーを持っているの? アーティストによっては、グッズとして買っている人が多いんじゃないの? しかも、実際にアナログ売り場へ足を運んでも、7〜8割がインバウンド。平日の昼間に行こうものなら、9割方が外人さんだ。つまり、日本の音楽ファンが「聴くため」にレコードを買っている割合は、むしろ下降し始めている気がしてならない。LPだと既に新作1枚5000円越えも出ているそうだから、そりゃあ おいそれとは買えないよなぁ。当然転売目的も多いし。こうした実情を見ないまま、アナログ・バブルに乗っている気でいると、いずれトンでもないシッペ返しを喰らうことになると思うぞぉ〜。

ま、デイン・ドナヒューみたいなAOR新譜をアナログで買う層は、かなりピュアなリアル音楽ファンが多いと思うけど…

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