
ルーファス末期、ワーナー時代の2作品が、英国 Cherry Red 傘下のRobinsongsから2枚組でリイシュー。1枚はチャカ・カーン入りの ルーファス&チャカ・カーン名義による82年録音の変則ライヴ盤『STOMPIN' AT THE SAVOY』。変則というのは、アナログ盤A・B・C面がライヴ盤で、D面にスタジオ録音の新曲4曲が収録されていたから。ヒットした<Ain't Nobody>はココから生まれたヒットで、ルーファスとチャカの共同名義では最後の作品となる。そして83年にルーファス単独でリリースしたのが『SEAL IN RED』。チャカ抜きルーファスとしては81年作『PARTY 'TIL YOU BROKE』に次ぐ3作目で、ソロで成功したチャカとは、共演作/単独作を交互に出していくパターンが定着していた時期のアルバム。だがCD再発は92年に日本で出たきりで、買いそびれたファンの一部から再々発を求める声が出ていた。
タイトル通り、ニューヨークのライヴ・ハウス:サヴォイで3日間に渡ってレコーディングされた『STOMPIN' AT THE SAVOY』は、クインシー・ジョーン制作による代表作『MASTERJAM』と同じ陣容(ジョン・ロビンソン、トニー・メイデン、ボビー・ワトソン、ケヴィン・マーフィー、デヴィッド・ホーク・ウォリンスキー)にチャカが乗ったもの。サポートとしてデヴィッド・ウィリアムス (g)、レニー・カストロ (perc) に、ジェリー・ヘイ、ラリー・ウィリアムス、アーニー・ワッツらのホーン・セクションが参加していて、完全にライヴ・シューティングを目標にしたライヴ・パフォーマンスだったことが分かる。<Once You Get Started><Tell Me Something Good><Do You Love What You Feel>といったルーファス代表曲に加え、チャカの当時の最新ソロ曲<What Cha' Gonna Do For Me>も披露。上り調子のチャカを捕らえた意味では、とても貴重なライヴ盤だ。これまではアナログ盤同様、CDでも2枚組として発売されてきたが、今回はディスク1枚に収まっているのもポイント。
『SEAL IN RED』は、実質的なルーファス最終作。プロデュースはジョージ・デュークで、アーロン・ネヴィルの息子アイヴァンが新メンバーとして参加している。有能ミュージシャン集団でもあるルーファスなので、演奏自体はナマのバンド・アンサンブルながら、サウンドメイクはかなりシャープ。ホークが作曲面でバンドをリードし、シンセが幅を利かせている。レゲエにアプローチしちゃったりしてるのは、やはりアイヴァンの存在があったから、かしらね? レコーディングにはマイケル・センベロ、シカゴのジェームス・パンコウ、パティ・オースティンらの名前も。だが更に時が進むと、大型セルフ・コンテインド・バンドが軒並み軽量化を迫られ、存続の危機に瀕することに。残念ながらルーファスも、その荒波に呑み込まれてしまった。当時は普通に愛聴していたアルバムだけれど、実はその最後のあだ花だったんだな。
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