Light Mellow on the web ～ turntable diary ～ : ■ スペクトラム再考

ご存知の方が多いと思うが、いまスペクトラムが世界的にスゴイ注目を浴びている。リリースから45年を経た代表曲＜F・L・Y＞が、北米エリアを中心に、トンでもないストリーミング再生回数を叩き出しているのだ。それに呼応しての原稿依頼で、スペクトラムという不世出の名バンドを、改めて再考する機会となった。

詳細は近日中にアップされるその記事を読んで戴きたいので控えるけれど、事の発端は、海外のアニメやゲームを取り上げているインフルエンサーのポストで楽曲が使われたため。だから彼らの出自や活動状況、ヴィジュアルやライヴ・パフォーマンス、メディア戦略などは、ほとんど関係がない。純粋にその音楽的魅力、彼らの持ち味であるグルーヴのキレの良さ、パワー全開のホーン・セクションの魅力が、アニメやゲームとの相乗効果を生んで、海外の音楽ファンに響いた結果だと言えるのだ。

ただ何れにしても、79年にデビューし、81年には解散してしまった、わずか２年間の稼働しかしていないバンド。それが45年を経て今に蘇った、イヤ、当時以上の衝撃を以って世界の音楽ファンに受け入れられている。これはまさにミラクルで…。リーダーである新田一郎は、スペクトラムを一度たりとも再結成せず、しかもしばしのソロ活動の後はプロデュース業に回り、表舞台から姿を消してしまった。その徹底した完全主義ぶりも、あの非の打ち所のないスペクトラム・サウンド構築の背景と言える。

まぁ、記事がアップされたら、筆者のfacebookやＸで告知しますので、興味のある方はお楽しみに。

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