LM_Jazzy Ladies

月が変わっての情報発信 第2弾。久々にチカラの入った和モノ・コンピを組むことができました。最近はシティポップに牽引されるように、国内外で J-FUSIONへの再評価が始まっていますが、そのベクトルはほぼ一緒ながら、そこに Light Mellow ブランドならではのエッセンスを加え、もう一歩メロウ&グルーヴィーに。そんなコンピレーションを、今回は2枚同時にリリースします。1枚は前ポストでご紹介の、キャッチーなギター・インストゥルメンタルを中心とした『Light Mellow presents MY GUITAR SINGS MELLOW』。そしてココではもう1枚の、女性(声)シンガーによるポップ・ジャズ系の好トラックを集めた『Light Mellow presents JAZZY LADIES』をご紹介しましょう。

このコンピ『Light Mellow JAZZY LADIES』は、タイトル通り、女性ジャズ・シンガーのポップ・チューンを中心に集めたもの。キモは、ポップ・シンガーのジャズ寄りのナンバー、ポップ・コーラス・グループのジャジー・チューンを混ぜ込んだコトで、バラエティ感が捻出できたところかな。

《収録曲》
1. バイブレイション / 笠井紀美子
2. ルームメイト / SOAP
3. Meu Amor / 阿川泰子
4. ESP(single version) / マリーン
5. SAY CHEESE / 村上リエ
6. 夏のイマージュ / ソニア・ローザ
7. HE LOVES YOU / 宮崎正子
8. YOU STEPPED INTO MY LIFE / TAN TAN
9. BEWITCHED (ARE YOU LEAVING SOON) / 秋本奈緒美
10. Elevator Town / ハイ・ファイ・セット
11. YOU & I / 清野由美
12. CADILLAC WOMAN / 宮本典子
13. THE RIVER MUST FLOW / ジュディ・アントン
14. COMMUNICATION (ワン・ノート・サンバ)/ 二名敦子
15. TAKE ME / 大野方栄
16. SING OUR SONG TOGETHER / 中本マリ
17. Here There And Everywhere / サーカス

スタートは、ジャズ・シンガーとしてキャリアを始めながら、真っ先にジャズ・スタンダードを脱却した笠井紀美子の山下達郎ナンバー。 阿川泰子は世間をその流れに乗せ、定着させた大功労者で、収録曲はCMソングとしてお馴染み。同じくベテランの中本マリも、その流れを汲むL.A.録音曲。マリーンは代表曲<Magic>と同時期のポップ・ダンサーで、今回は12インチ・ヴァージョンで収録した。今では女優イメージの強い秋本奈緒美も、デビュー時はキューティ・ジャズの先駆者だったな。

マリーンもそうだけど、実は外人シンガーの楽曲や洋楽カヴァー、海外録音曲などが多く、洋楽感が強いのも特徴で。大野雄二プロデュースのソニア・ローザ、シーウインドのカヴァーを歌う宮崎正子、L.A.録音でビー・ジーズを取り上げたTAN TAN、今となっては貴重な二名さんのジョビン日本語カヴァーあたりがそれ。ジュディ・アントンのジノ・ヴァネリのリメイクはカシオペアがバックで、そのカシオペアの初期名曲に歌詞を付け、本人たちを従えて歌ったのが、CM女王の大野方栄になる。清野さん<You & I>は、再評価高まる滝沢洋一作のチャカ・カーン・オマージュ。mimiこと宮本典子さんも、ジャズ、ソウル、ニューミュージック、歌謡曲とジャンルの狭間をさまよったシンガーだけれど、恩師である鈴木勲が超絶ベースをカマすこの曲が、最近海外で注目されている。

初CD化ではないけれど、マンハッタン・トランスファーみたいなコーラス・グループのSOAP、ネイティヴ・サン関係者の村上リエは、いずれもアルバム1枚で消えてしまった方たちなので、再評価を促したい。ハイ・ファイ・セット、サーカスは共にポップ・フィールドのヴォーカル・グループながら、どちらもジャズ色を帯びた楽曲・作品が少なくないので、ココで認識を改めては?

『MY GUITAR SINGS MELLOW』同様、発売は6月18日にSteps Recordsから。どうぞお買い逃しなく〜

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