

4日夜はお誘いをいただいて、久し振りにシャカタク@Billboard Live Tokyo 2days の2日目2nd Show。彼らのライヴは、もう10年ぶりくらいになるのかな? 08年にまとめてドカッと10枚くらいが紙ジャケ再発された時に、シリーズ監修・解説を担当させてもらったのを期に、そこから数年間、新作が出る度にライナーを書いたり、ベスト・アルバムを選曲・監修したり、シャカタクにはいろいろ深く関わった。当然その頃は来日公演の都度、足を運んだし、メンバーに取材をしたことも。特にドラムのロジャー・オデルは気の良いオッチャンで、「トラックス(シャカタクの前身/ロジャー、ビル・シャープ、キース・ウインターとベースでトレヴァー・ホーン在籍)のアルバムを探しているけど、日本じゃなかなか手に入らない」とボヤいたら、「CD-Rに焼いて送ってあげるよ」と。名刺を渡して送り先を示しつつ、「社交辞令だろ〜」とタカを括っていたが、忘れた頃になってホントに英国からスモール・パケットが届き、驚いたコトがある。ライヴ・パフォーマンスを観ていても感じるけれど、まるで気取りのない、気さくな人たちなんだよな〜

シャカタクというと、一般音楽ファンにすれば、懐メロ・イメージが強いかもしれない。「<Night Birds>のバンドでしょ?」「まだ演ってたの?」みたいな…。でもライヴを観ると現役感バリバリで、オーディエンスもすごい熱気。開演前、客電が落ちた瞬間からメンバーの登場を促す手拍子が湧き上がるなんて、最近あまりに見たことがない。来日のラインアップは、ビル・シャープ(pf.kyd) ジル・セイワード (vo.perc.flute) ジョージ・アンダーソン (b) ロジャー・オデル (ds) の正式メンバー4人に、結成メンバーながら途中離脱して、近年サポートで復帰しているキース・ウインター (g)、そしてもうかなり長くツアー・メンバーを務めているジャッキー・ヒックス (back vo.sax.flute.per) という6人。ジョージは2nd『NIGHTBIRDS』からの加入、ジルは結成時からコーラス専門の準メンバー的ポジションにいて、グループが本格的に歌モノに取り組み始めた80年代中盤から正式メンバーに迎えられた。だからジャッキー以外の5人は、 もう40年以上の間柄になる。でもそのジャッキーも、サックスにフルート、バック・コーラスにパーカッションもと、かなりの活躍で、貢献度が高い。
今回のステージは、<Invitation><Easier Said Than Done>といった初期代表曲でスムーズにスタート。今年は結成45周年というコトで、ビル・シャープ選曲による2枚組ベスト『45TH ANNIVERSARY COLLECTION』がリリースされたばかりなので、そこに入っているスキャットが印象的な新曲<I've Got A Good Feeling>も披露された。トータルでは、ジルが歌うヴォーカル曲、看板のキラキラ・ピアノにコーラスが乗るインスト中心のナンバーをバランス良く交えたセットリストで、中盤では<Night Birds>をモチーフにしたピアノ・ソロ、ハーモニクスを取り込んだメロディックなフレーズからスラップへ展開していくるベース・ソロを交える流れ。毎度のコトではあるけれど、カタコトの日本語で語りかけるビルのMC含め、巧みなステージ運びでオーディエンスを盛り上げていく。そして本編ラストに、お決まりの<Night Birds>、アンコールん<Down On The Street>。最終公演ということもあって、スタッフの名を挙げて謝辞を贈るあたりも、実にシャカタクらしい。
そりゃ〜主要メンバーはみんな70歳越えだから、演奏面で尖ったところはない。ジャズ・ファンク系といっても、もともとテクニックで押すタイプのサウンドではないから、余裕綽々、トータル・バランスで円熟の極みを届ける。それでも、観るたびにニッコリ嬉しくなっちゃう感覚があるのは、バンドとファンの間に理想的な関係が構築されているからなのだろうな。
今回のステージは、<Invitation><Easier Said Than Done>といった初期代表曲でスムーズにスタート。今年は結成45周年というコトで、ビル・シャープ選曲による2枚組ベスト『45TH ANNIVERSARY COLLECTION』がリリースされたばかりなので、そこに入っているスキャットが印象的な新曲<I've Got A Good Feeling>も披露された。トータルでは、ジルが歌うヴォーカル曲、看板のキラキラ・ピアノにコーラスが乗るインスト中心のナンバーをバランス良く交えたセットリストで、中盤では<Night Birds>をモチーフにしたピアノ・ソロ、ハーモニクスを取り込んだメロディックなフレーズからスラップへ展開していくるベース・ソロを交える流れ。毎度のコトではあるけれど、カタコトの日本語で語りかけるビルのMC含め、巧みなステージ運びでオーディエンスを盛り上げていく。そして本編ラストに、お決まりの<Night Birds>、アンコールん<Down On The Street>。最終公演ということもあって、スタッフの名を挙げて謝辞を贈るあたりも、実にシャカタクらしい。
そりゃ〜主要メンバーはみんな70歳越えだから、演奏面で尖ったところはない。ジャズ・ファンク系といっても、もともとテクニックで押すタイプのサウンドではないから、余裕綽々、トータル・バランスで円熟の極みを届ける。それでも、観るたびにニッコリ嬉しくなっちゃう感覚があるのは、バンドとファンの間に理想的な関係が構築されているからなのだろうな。
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