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ウインター・ファミリーやセッション・ギタリストとして活躍したリック・デリンジャーが、26日、南部フロリダ州オーモンドビーチの病院で死去。2ヶ月前に3本の冠動脈にバイパス手術を行ない、経過は良好だったが、前日の就寝間際に突然の心臓発作に襲われて搬送。医療処置が施されたものの、生命維持装置が外されると、安らかに息を引き取ったという。享年77。

リック・デリンジャーことリチャード・ディーン・ゼーリンジャーは、1947年、オハイオ州セリーナ生まれ。65年、自ら率いるマッコイズで発表した<Hang On Sloopy>が全米No.1ヒットに。マッコイズ解散後はジョニー・ウインター・アンドのメンバー/プロデューサーとなり、人気曲<Rock And Roll Hoochie Koo>収録の『JOHNNY WINTER AND』や、名盤と名高い『JOHNNY WINTER AND LIVE』に参加している。その後、ジョニーの弟エドガーとも活動するように。当初はプロデューサーとしての参加だったが、メンバーのロニー・モントローズが自分のバンドを立ち上げるために脱退すると、エドガー・ウィンター・グループのメンバーとしても活動するようになった。

並行して、73年に『ALL AMERICAN BOY』でソロ・デビューし、<Rock and Roll Hootchie Koo>のセルフ・ヴァージョンがヒット。ルックスの良さも手伝って、一時はアイドル的人気を得た。76年には実力派メンバーを集めてリーダー・グループ:デリンジャーを結成し、4作をリリース。その後再びソロ活動に戻った。またウインター・ファミリーに加え、トッド・ラングレンやアリス・クーパーといった友人たちのアルバムにも参加。ゲイリー・カッツとは近しい関係にあったようで、断続的にスティーリー・ダンのアルバムに参加。実はかなりの技巧派だったことを証明している。

80年代初頭、マネージャーの紹介でアル・ヤンコビックに引き合わされ、6作をプロデュース。彼を一躍有名にしたマイケル・ジャクソンのパロディ<Eat It>のテクニカルなギター・プレイ(オリジナルはエディ・ヴァン・ヘイレン)は、リックのプレイだ。またミートローフやシンディ・ローパーとも付き合いが深く、シンディのライヴでギターを弾いたことも。近年もマイペースで活動を続け、リンゴ・スターのオールスター・バンドに参加していた時期がある。また一人、名人プレイヤーがいなくなった。

Rest in Peace...