




70~80年代に活躍し、結婚式の定番バラード<Always>(87年/全米首位)や不倫ソング<Secret Lovers>(85年/全米3位)といったバラード・ヒットで親しまれたアトランティック・スターのシンガー/キーボード奏者:ウェイン・ルイスが、6月5日に死去した。原因は明らかにされていない。享年68。ウェインはグループの創設メンバーで、ウェイン、ジョナサン、デヴィッドのルイス3兄弟がグループを牽引していた。
アトランティック・スターのデビューは78年。Guinnessに2作を残すNewbanを母体に、計3組のグループからメンバーを募って、ホーン・セクションを擁する9人組大型セルフ・コンテインド・グループとして登場した。初期のプロデューサーは、フィラデルフィア・ソウルの重鎮ボビー・イーライ。だがすぐには成功せず、80年の3rd『RADIANT』から、コモドアーズなどを手掛けて成功に導いたジェイムス・アンソニー・カーマイケルがプロデューサーに就いた。するとミディアム・ファンク<When Loves Call>がR&Bチャート5位のヒットに。続く82年作『BRILLIANCE』からも<Circles>がR&B2位を記録して波に乗り、シャロン・ブライアントとウェインのツイン・ヴォーカルが看板になった。
が、打ち込みサウンドの隆盛には逆らえず、85年作『AS THE BAND TURNS』で、タイトル通りバンドを軽量化。ルイス3兄弟、シャロンと交代したバーバラ・ウェザース+1の5人で、<Freak-A-Ristic><Silver Shadow>をヒットに。とりわけ前述の<Secret Lovers>は、ポップ・マーケットでも成功してグループ最大のヒットとなった。この路線変更は、時代の波に乗りつつ、新シンガーであるバーバラのポップな持ち味を生かしたもので、この延長で全米No.1ヒット<Always>が生まれている。
しかしこの後、一時は恋仲だったウェインとバーバラが衝突し、バーバラが独立。新体制でケニー・ノーランが提供した<Masterpiece>(92年/全米3位/ヴォーカルはデヴィッド・ルイス)を成功させたものの、アルバムごとに女性シンガーが入れ替る危機的状況、90年代中盤には遂にマイナー落ちし、活動自体は続いたものの低迷状態が長くなった。
歴史に “たら・れば” はナシだけれど、『AS THE BAND TURNS』での路線変更が、まさに運命の分かれ道だったのは間違いない。ソウル・ファンとポップス好きで評価が割れるのは明らかながら、今はただウェインの安らかな旅立ちを願うばかりだ…。
Rest in Peace....
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《Tower Records はココから》
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