
半ば家庭に入ってしまっているのだろう、ここ数年はすっかり寡作になってしまっているルーマー。今年の初めにリリースされたこのアルバムも、日本には紹介されず、輸入盤もなかなかシッカリした流通に乗らないで、ルートは今も細いまま。それでも、カレン・カーペンターの再来とか、ロンドンのジョニ・ミッチェルと言われた持ち味は健在で。かく言う自分も、2010年のデビュー作『SEASONS OF MY SOUL』でルーマーの癒し声にヤラレちゃってから、ズ〜ッと忘れられないシンガーになっている。
ロンドンを拠点に活動するオーストラリア人ギタリスト、ステファン・レッドテンバッハー率いるレッテンバッハーズ・ファンケストラとコラボレーションしたこのアルバムは、これまでにルーマーが歌ってきた楽曲をリメイクしたスタジオ・セッション・アルバム。耳馴染んだ彼女のオリジナル楽曲に、リッチー・ヘヴンス<It Could Be the First Day>、ヒュー・プレストウッド<The Fate of Fireflies>といったこれまでのカヴァー曲の再レコーディングなどを絡めた全9曲、どれもがゆったりしたハートフルな歌声で満たしてくれるから、聴いてるコチラも優雅な気持ちになる。
それこそ、見た目も歌声も よりふくよかになり、包容力が増したルーマーの今がココにあるのだろう。もともと大きな変化を期待するタイプのシンガーじゃないけど、最近はライヴや編集盤が続いているから、そろそろ2020年『NASHVILLE TEARS』以来となる本気のニュー・アルバムが聴きたい頃合いではあるなぁ。
《amazon / CD》
《Tower Records はココから》
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《Tower Records はココから》
それこそ、見た目も歌声も よりふくよかになり、包容力が増したルーマーの今がココにあるのだろう。もともと大きな変化を期待するタイプのシンガーじゃないけど、最近はライヴや編集盤が続いているから、そろそろ2020年『NASHVILLE TEARS』以来となる本気のニュー・アルバムが聴きたい頃合いではあるなぁ。
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