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朝イチ訃報。バッド・カンパニーやモット・ザ・フープルで活躍したギタリスト、ミック・ラルフスが、23日に亡くなった。ラルフスは2016年にバッド・カンパニーのツアーに参加し、ロンドンのO2アリーナで最終公演を行なった数日後に脳卒中で倒れ、それ以来寝たきりの状態が続いていたという。享年81歳。

バッド・カンパニーの74年のデビュー・アルバム『BAD CO.』は、自分にとって、ロック事始めの数枚の中の一枚。名曲揃いのアルバムの中でも、シングル・ヒットした<Can't Get Enough>がダントツに好きで。それに<Movin' On>とか、モット・ザ・フープル時代に書いたモノのリメイクとなった<Ready For Love>とか、好きな曲はどれもラルフスだと気づいて。ポール・ロジャースの曲だってもちろん良いのだけれど、どこが情緒に走りすぎる嫌いがあって、コンパクトに濃縮してスパッとカッコよくキメるラルフスの曲の方が好きだった。

その法則は2作目『STRAIGHT SHOOTER』でも生きていて、リード曲<Good Lovin' Gone Bad>のカッコ良さったら。ポールとの共作<Deal With The Preacher>も引き締まった楽曲だったな。この頃にモット・ザ・フープルも遡って聴いていて、やっぱり<Ready For Love>はバド・カンの方がカッコ良い、なんて生意気にも ギタリストとしては、あまり派手なコトをやらないので、ポール・コゾフやエリアル・ベンダーに負けてしまうけれど、この人は曲作り込みで光を放つタイプのギタリストだった、と改めて。

ラルフスは11月にバド・カンで Rock and Roll Hall of Fameに入ることになっているそうで、それがせめてもの花向けか…。これでバド・カンの生き残りは、フリーと同じくポールとサイモン・カーク(ds)だけになってしまった。

Rest in Peace...