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ブラックバーズ@Billboard Live Tokyo 2days、2日目1st Setを観た。ジャズ・トランペッターのドナルド・バードがバップからジャズ・ファンクにシフトする時に、バードが教鞭を取っていたワシントンD.C.のハワード大学の教え子たちに結成させたバック・バンドがブラックバーズ。74年にバードのプロデュースでバンド・デビューし、バードや彼のプロデューサー:マイゼル・ブラザーズ/スカイハイ・プロダクションとの関係を保ちつつ、全米トップ10ヒット<Walking in Rhythm>やR&B3位の<Happy Music>(全米19位)などをヒット・チャートに。しかしジョージ・デュークが手掛けた81年作『BETTER DAYS』を最後に解散。10年代に再結成するも、昨年、バンド中核で、ソロ活動で活躍したりレイ・パーカーJr.のサポートで来日していたケヴィン・トニー (kyd) が亡くなったため、もう活動停止したモノだと思い込んでた。そこに突然の来日の報。ありぁ〜、シッカリ続いていたのね。

ブラックバーズというと、その出自の特異さも手伝ってか、バリバリのジャズ・ファンクというより、ちょっと知的な実務派タイプのミュージシャン集団という印象が強い。レパートリーも、<Walking in Rhythm>に代表されるようなクロスオーヴァー・スタイルの洗練されたミディアム・チューンが十八番で。その辺りとノリの良いファンク・チューンをどうミックスして仕込んでくるのか、デビュー50年超にして初来日というコトも含め、密かに楽しみにしていた。

来日メンバーは、結成メンバーであるキース・キルゴー(ds)とジョー・ホール III (b) を中心とした8人と、ケヴィン・トニーの娘でソロ作もあるドミニーク・トニーの総勢9人。フロント・シンガーとホーン・セクション各2人ずつにパーカッションが居並ぶステージは、なかなか壮観だ。ショウは<City Lfe>でスムーズにスタートし、2曲目には早速<Walking in Rhythm>を繰り出し、オーディエンスも程よくあたたまった。続いて『BETTER DAYS』の人気曲<Don't Know What To Say>。昨夜は演らなかったらしいからコレは嬉しい。MCはキルゴーの担当で、ちゃんと「ジョージ・デュークがプロデュースしてくれた曲」と解説が入るのがブラックバーズらしく、今はその中心にキルゴーがいるのだと分かる。そして話がワシントンD.C.やマイゼル・ブラザーズに移り、バードへの感謝を捧げるべく、バードの <Dominoes 〜 Love Has Come Around 〜 Where Are We Going?>を繋いで。後方で控えめに吹いていたトランペット奏者も、この時とばかり、高らかにブロウしてくれた。

終盤は、<Party Land><Do It Fluid ><Rock Creek Park>といったダンス・チューンを矢継ぎ早に繰り出し、ステージ・フロアは大盛り上がり。ソウル/ファンク系とはいっても、シンガーの圧倒的な歌唱力や存在感で押し切るのではなく、バランスが取れたアンサンブルで盛り上げていくのがブラックバーズの流儀だ。サントラ曲を除くオリジナル6作から万遍なくピアックアップしてくれた点も、彼ららしいセンスだ。そしてアンコールは、アカペラでスタートする<Happy Music>で、み〜んな小躍り。次があるのかはビミョーだけれど、こうしたコケおどし皆無の人力グルーヴのバンドこそ、もっと若い世代に生体験してほしいと思った。


THE BLACKBYRDS/FLYING START
THE BLACKBYRDS
BGP
2003-11-11

City Life/Unfinished Business
The Blackbyrds
BGP
2009-07-30

ACTION BETTER DAYS
THE BLACKBYRDS
BGP
2004-03-11