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筆者が隔月で出演しているラジオ・プログラム『シティポップ・コレクション』、7月第1週プレイリストを公開します。今週は、自分の選曲・監修で6月末にリリースさせていただいたコンピレーション『Light Mellow presents JAZZY LADIES』からのピックアップでお届け。radiko premium のエリアフリーでは、熊本RKKオンエア分が7月7日23時すぎまで、ダブルプランでは各オンエアから30日間、何度でもお聴きいただけます。

この『Light Mellow presents JAZZY LADIES」は、タイトル通り、女性(声)シンガーによるポップ・ジャズ系の好トラックを集めたもの。番組では、全17曲の収録から以下4曲をチョイスしましたが、他にも阿川泰子、マリーン、中本マリ、ハイ・ファイ・セット、TANTAN、宮本典子、二名敦子などが入っています。

 1. バイブレーション / 笠井紀美子
77年作『TOKYO SPECIAL』から。作詞:安井かずみ/作曲:山下達郎。アレンジはザ・プレイヤーズの鈴木宏昌。達郎さんの『GO AHEAD!』でお馴染みだが、元々は最近日の目を見た細野晴臣プロデュースのリンダ・キャリエールに書かれたのが最初だ。笠井紀美子はハービー・ハンコックやギル・エヴァンスと共演する傍ら、かまやつひろしプロデュースで早くからロックにも挑戦していた。後年、故ミニー・リパートンのご主人だったリチャード・ルドルフと結婚。ジュエリー・デザイナーに転身している。

 2. 夏のイマージュ / ソニア・ローザ
79年作『SAMBA AMOUR』から。70年大阪万博のブラジル招聘歌手として来日し、その後渡辺貞夫プロデュースで日本デビュー。ピアニスト/作編曲家として売り出し中の大野雄二と知り合い、大野作品のフィーチャリング・シンガーとして活躍した。舌足らずの辿々しい日本語ヴォーカルが、悩殺レヴェルの小悪魔的魅力を放っている。

 3. BEWITCHED (ARE YOU LEAVING SOON) / 秋本奈緒美
後に女優として有名になる秋本奈緒美は、19歳だった82年に美形ジャズ・シンガーとしてデビューしている。これは矢継ぎ早にリリースした20歳記念の3作目『THE 20TH ANNIVERSARY』から。マライア周辺のサポートでジャズ・フュージョンにテクノ〜ニュー・ウェイヴのテイストを持ち込み、近年のバレリアック的評価へと繋げている。この曲のオリジナルは洋楽で、訳詞は亜蘭知子。当時は “キューティ・ジャズ” なんて呼び方もあった。

 4. Here There And Everywhere / サーカス
<Mr.サマータイム>や<アメリカン・フィーリング>のヒットでお馴染みのコーラス・グループ。どうしても歌謡ポップス的イメージが強いが、こうしてジャズ・ハーモニー色の強い作品も出している。これは87年『A LITTLE LIE』に収録されていた、ビートルズ名バラードのアカペラ・カヴァー。この当時は叶姉弟と原順子(後に義妹に)、嶋田徹というメンバー構成だった。

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ジャジィ・レィディズ
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2025-06-18

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