
SHOGUNだったり、ビートルズ・カヴァーだったり、いろいろネタを入れ替えて展開している芳野藤丸のライヴ・パフォーマンス。今回は、83年に発表された2ndソロ・アルバムにして、名盤に数えられる『ROMANTIC GUYS』の再現ライヴ。1st / 2nd の間にAB'Sのデビューがあり、その主要メンバーたちが参加していただけに、今回はそれが一人もいないのは残念であるが、同じMOONでレーベルメイトになる濱田金吾が一緒にステージに立ち、近いタイミングで藤丸がサウンド・プロデュースした二名敦子がゲスト参加するという、今だからこそのラインナップが実現。業界筋の同世代の知り合いがやたら多かったことも、”Full Playback Night" に寄せる期待の高さを感じさせた。
ステージに立ったのは、藤丸さん以下、岡沢章 (b) 宮崎まさひろ (ds) 大久保治信 (kyd) 竹上良成 (sax,flute,perc) 濱田金吾 (g,cho) 原久美 (cho,flute) の面々。1st Setで『ROMANTIC GUYS』のアナログA面、2nd SetでアナログB面をプレイしつつ、それぞれに何曲かずつプラス・アルファを組み込んだ。二名さんのゲストも、その流れで。
今回、特に良かったのは、バンド・アンサンブルの緻密なパフォーマンス。リハーサルはいつも通り1回だけだそうだけど、高中正義バンドでもタッグを組んでいる岡沢&宮崎のリズム隊+大久保さんの鍵盤がメチャ頑張っていた印象で、特に2nd Set前半のデキが素晴らしく。『ROMANTIC GUYS』の収録曲は、L.A.レコーディングでロベン・フォードがギター・ソロを弾いている曲も多いためか、いつものライヴよりソロ・パートが若干多めだったか。MCのゆるさや頼りなげなヴォーカルはいつも通りだけど、演奏のクオリティの高さで魅力倍増。金吾さんのサポートも効いてて、<Pacific>のハイトーン・パートでリード・ヴォーカルを取るあたりは、マジで真に迫っていた。
意外だったのは、海外でバズっている藤丸バンドの<Paper Machine>。この曲、歌モノ中心のアルバム『BGM』にあって箸休め的な短いインスト・ナンバーなのだけど、MCでは「帳尻合わせ的に急遽追加レコーディングした」とエピソードを披露。それが何故か今になって受けているという、海外発の現行J-Fusionブームの不思議。「?」と思ったオーディエンスが多かったと思うが、それは当の藤丸さん含め、みんな同じ気持ちなのだ。
二名さんの出番は、それぞれ藤丸さんがアレンジした楽曲。<ココナッツシャンプー>は、藤丸さんが85年にほぼ全曲サウンド・プロデュースした『NATURALLY』からで、作曲も藤丸さん。<Lonely Cafe>は同じ『NATURALLY』に収録された、ダニー&マリー・オズモンドの日本語カヴァー。実はこの『NATURALLY』は、『ROMANTIC GUYS』同様、AB'S勢がレコーディング参加している。またアンコールで歌われた<April Shadow>は、その前作『WINDY ISLAND』に村田和人が提供、藤丸さんがアレンジしたもの。こちらは藤丸仕切りでL.A.レコーディングされ、パブロ・クルーズが参加している。その時のエピソードも披露された。二名さん、最近ちょくちょく歌ってるせいか、ヴォーカルはバッチリで歌声も変わらず。イイ感じでした。ちなみに二名&藤丸コンビは、今月末に中国ツアーを控えている。
自分にとっての藤丸ソロ 1st / 2nd は、当時のシティポップ系アルバムで、山下達郎『RIDE ON TIME』『FOR YOU』や角松初期作、松下誠『FIRST LIGHT』に並ぶほど深く聴き込んだ、名盤中の名盤。それをこのレヴェルでライヴで再現してくれるなら、2度でも3度でも足を運びたいな。
ちなみに久美さんがMCで紹介してくれたけれど、現在コンピレーション『Light Mellow 芳野藤丸』を制作中。予約はまだ受付前だけれど、藤丸さんのキャリアをほぼ網羅したセレクトで、初お披露目の新曲も収録予定。藤丸ファンは続報をお待ちあれ〜。
-- 1st Set --
1. 夏の女
2. Pacific
3. 思い出の内側で
4. Baby Give Up
5. Just A Woman
6. ココナッツシャンプー(二名敦子)
7. Paper Machine(藤丸バンド)
8. 男達のメロディー
-- 2nd Set --
1. Youʼre The One
2. Cʼest Fini
3. Bacardi
4. August
5. Lonely Cafe(二名敦子)
6. Lonely Man
-- Encole --
1. April Shadow(二名敦子)
2. Bad City(with 二名敦子)
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《Tower Records はココから》
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今回、特に良かったのは、バンド・アンサンブルの緻密なパフォーマンス。リハーサルはいつも通り1回だけだそうだけど、高中正義バンドでもタッグを組んでいる岡沢&宮崎のリズム隊+大久保さんの鍵盤がメチャ頑張っていた印象で、特に2nd Set前半のデキが素晴らしく。『ROMANTIC GUYS』の収録曲は、L.A.レコーディングでロベン・フォードがギター・ソロを弾いている曲も多いためか、いつものライヴよりソロ・パートが若干多めだったか。MCのゆるさや頼りなげなヴォーカルはいつも通りだけど、演奏のクオリティの高さで魅力倍増。金吾さんのサポートも効いてて、<Pacific>のハイトーン・パートでリード・ヴォーカルを取るあたりは、マジで真に迫っていた。
意外だったのは、海外でバズっている藤丸バンドの<Paper Machine>。この曲、歌モノ中心のアルバム『BGM』にあって箸休め的な短いインスト・ナンバーなのだけど、MCでは「帳尻合わせ的に急遽追加レコーディングした」とエピソードを披露。それが何故か今になって受けているという、海外発の現行J-Fusionブームの不思議。「?」と思ったオーディエンスが多かったと思うが、それは当の藤丸さん含め、みんな同じ気持ちなのだ。
二名さんの出番は、それぞれ藤丸さんがアレンジした楽曲。<ココナッツシャンプー>は、藤丸さんが85年にほぼ全曲サウンド・プロデュースした『NATURALLY』からで、作曲も藤丸さん。<Lonely Cafe>は同じ『NATURALLY』に収録された、ダニー&マリー・オズモンドの日本語カヴァー。実はこの『NATURALLY』は、『ROMANTIC GUYS』同様、AB'S勢がレコーディング参加している。またアンコールで歌われた<April Shadow>は、その前作『WINDY ISLAND』に村田和人が提供、藤丸さんがアレンジしたもの。こちらは藤丸仕切りでL.A.レコーディングされ、パブロ・クルーズが参加している。その時のエピソードも披露された。二名さん、最近ちょくちょく歌ってるせいか、ヴォーカルはバッチリで歌声も変わらず。イイ感じでした。ちなみに二名&藤丸コンビは、今月末に中国ツアーを控えている。
自分にとっての藤丸ソロ 1st / 2nd は、当時のシティポップ系アルバムで、山下達郎『RIDE ON TIME』『FOR YOU』や角松初期作、松下誠『FIRST LIGHT』に並ぶほど深く聴き込んだ、名盤中の名盤。それをこのレヴェルでライヴで再現してくれるなら、2度でも3度でも足を運びたいな。
ちなみに久美さんがMCで紹介してくれたけれど、現在コンピレーション『Light Mellow 芳野藤丸』を制作中。予約はまだ受付前だけれど、藤丸さんのキャリアをほぼ網羅したセレクトで、初お披露目の新曲も収録予定。藤丸ファンは続報をお待ちあれ〜。
-- 1st Set --
1. 夏の女
2. Pacific
3. 思い出の内側で
4. Baby Give Up
5. Just A Woman
6. ココナッツシャンプー(二名敦子)
7. Paper Machine(藤丸バンド)
8. 男達のメロディー
-- 2nd Set --
1. Youʼre The One
2. Cʼest Fini
3. Bacardi
4. August
5. Lonely Cafe(二名敦子)
6. Lonely Man
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