
青い海でも紺碧の空でもなく、どんより曇った空の下でボートを走らせる。背中越しに見えるのは、ギブソンのフルアコですかね? いわゆるギター・インストだけど、フュージョンではなく、今でいうバレアリック・スタイル。環境音楽〜アンビエント・ミュージックに通じる、ゆったり風景に溶け出すようなサウンドで、郷愁感やノスタルジックな響きを湛えている。音楽的自由度は高く、ちょっとサイケデリック風だったり、エキゾチックだったりも…。こうして言葉で表現するすると「何じゃらホイ?」だけど、音楽好きに通じるように形容するなら、写真家スティーヴ・ハイエットが83年に発表した『渚にて…(Down on the Road by the Beach)』に、最初期のパット・メセニーの音を振りかけたような感じか。
このダニエル・エグレンは、スウェーデンの国民的人気バンド:ディナ・オーゴンの中心メンバー/ギタリスト。世界でカルト的人気を持つ道教アーティスト:スヴェン・ワンダーでの活動でも知られているらしい。ダニエルのソロ・デビューは2011年で、それ以降、数枚のアルバムを発表。『PINO』は、21年に始まったディナ・オーゴの活動を経ての初ソロ、だそうだ。資料には “クルアンビンへの北欧からの回答” なんて形容も。
でも強い主張があったり、自分の音を振りかざすようなところは皆無で。ひたすらゆらゆらと流れ来るサウンドが、硬直した心をゆっくりと揉みほぐしてくれるよう。今の自分には、とても優しいサウンドです。
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