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ジャズ・フュージョン界の大物フリューゲルホーン(ホルン)奏者チャック・マンジョーネが、22日、ニューヨーク州ロチェスターの自宅で睡眠中に死去した。享年84。グラミー賞を2度受賞。77年には<Feel So Good>が全米ポップ・チャートで4位を記録。アルバム『FEEL SO GOOD』も全米ポップ・チャート2位まで上昇する大ヒット。80年作『FUN AND GAMES』からは、<Give It All You Got(栄光を目指して)>が80年冬期レークプラシッド・オリンピックのテーマ曲に採用されて、世界的人気を博した。

筆者がチャック・マンジョーネを初めて聴いたのは、御多分に洩れず、『FEEL SO GOOD』が最初。でも発売から少し遅れていて、もう次のアルバム『CHILDREN OF SANCHEZ』が出ていたと思う。新作として最初に手にしたのは、『FUN AND GAMES』だったはずだ。でもフリューゲルホーンの優しい音色に魅せられ、親しみやすいメロディーも好きになって、すぐに愛聴盤となった。そもそもトランペットやサックスよりも、トロンボーンやフルートのマイルドな音に惹かれるタチの自分である。チャックの音を好きにならないワケがない。

一方で、シチリアにルーツを持つイタリア移民という家柄のせいか、スペインや東欧を感じさせるエキゾチックなサウンドも特徴的で。それが色濃いアルバムは、若干自分の好みからは外れるけれど、 フュージョン・アーティストには当たり前の他流試合から距離を取り、自分のバンドを率いつつ、己のペースでコンスタントに作品を重ねていく姿勢には、とても好感を持っていた。しかし80年代後半になると、それまでのセルフ・プロデュースではなく、デオダートやトム・ベルをプロデュースに迎えるなど、試行錯誤の痕跡も。案の定、90年代に入って寡作となり、00年作『EVERYTHING FOR LOVE』が最後のオリジナル・アルバムとなった。

もうひとつ、忘れ難いのが、ジャズ・ピアニストである兄ギャップ・マンジョーネのこと。チャックが最初に世に出たのは、1960年、アート・ブレイキーのバンドで、と、兄と組んだマンジョーネ・ブラザーズ・セクステットだったのだ。そして68年、ギャップのソロ・アルバムでリズム隊を務めたのが、若き日のスティーヴ・ガッドとトニー・レヴィン。ガッドは兄弟と同郷のニューヨーク州ロチェスター出身で、これが初レコーディング。ボストン生まれのトニー・レヴィンは、ロチェスターのイーストマン音楽学校でガッドの学友だった。チャックも70年代に入って自分のバンドに2人を起用。72年のモントルー・ジャズ・フェス出演時の映像がyoutubeに残っている。ちなみにガッドは髭ナシ、トニーは髪アリ

チャックは最近こそ表立った活動がなかったものの、『FEEL SO GOOD』と『FUN AND GAMES』の2枚は今でも時々引っ張り出して聴くことがある。なのにさっさと逝ってしまうなんて、全然Feel So Goodじゃないじゃんヨォ…

Rest in Peace...

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