
あるポップ・アーティストのライナーノーツ執筆に絡んで、久々にコレを。マーク・ジョーダンの87年作『TALKING THROUGH PICTURES』。マークにとっては通算4作目のオリジナル・アルバムで、RCA移籍第1弾となる。前作『A HOLE IN THE WALL(愛のマルガリータ)』(83年)は、日本制作によるピュアなAOR好盤だったが、当人にとってコレは、79年『BLUE DESERT』以来8年ぶりの本格的メジャー復帰。しかも81年にはアリスタとの契約をシングル1枚で反故にされているから、マークにも何か心に期するモノがあったに違いない。
今にして思えば、83年というのは、マークにとって分岐点にある年だったかもしれない。彼は『A HOLE IN THE WALL』や、その収録曲<Slipping Away>をカヴァーしたジュース・ニュートン『DIRTY LOOKS』で聴けるように、それまでは、よりソリッドなAORスタイルに乗っていたはずだ。
しかし『TALKING THROUGH PICTURES』では、一転、エレ・ポップ的なロック・サウンドを提示。初めて聴いた時は、あまりに急なシフト・チェンジに卒倒しそうになった記憶がある。ぺイジスからMr.ミスターへの転身と、<Broken Wings><Kyrie>の連続全米No.1を知っているから、「マーク、お前もか
」ってな感じで。その後、Mr.ミスターのプロデューサー:ポール・デヴィリアーズが、実は90125イエスでも重要やポジションにいたコトが分かって。更に今、再発ライナー書いているジョン・ポール・ヤングのレアな84年作『SOLIDER OF FORTUNE』を聴き、マークとジョン・ケイペックの共作が5曲あって、うちアルバム・タイトル曲はマンハッタン・トランスファー『BODIES AND SOULS(アメリカン・ポップ)』との競作、また他の1曲は、マイケル・センベロ<Maniac>をモチーフにしていることを知った。そうした一連の流れが見えると、マークがジョン・ケイペックの影響でこの手のサウンドに興味を持ち、もともと縁があったデヴィリアーズを新作のエンジニア/プロデュースに起用したのが分かってくる。
このアルバムでのケイペックとの共作は、<Soldier Of Fortune>のほか、やはりマントラに提供した<This Independence>のセルフ・ヴァージョン、そして <Inside The Glass Bead>の計3曲。そしてサンプリングやプログラミングは、おおよそキム・バラードとケイペック、デヴィリアーズに拠るものと思われる。Mr.ミスターからはパット・パステロット(ds) とスティーヴ・ファリス(g)、その他イエスのトレヴァー・ラビン、マイケル・ランドウ、ティモシー・シュミット、意外なところでグレアム・ナッシュも参加。
まぁ、AORファンからすれば、『MANEQUINN』『BLUE DESERT』『A HOLE IN THE WALL』に勝るモノではない。でもその黄金期が過ぎたあと、かつてのAORアクトが何処へ向うのか、その一例を示した点で興味深いアルバムだ。こうして新機軸に進むか、あるいは実力を生かしてスタジオやセッション・ワークに勤しむか、裏方として音楽ビジネスに回るか…。だからソングライターとして活動しつつ、アルバムもリリースし続けられたマークはラッキー。そしてその先にロッド・スチュワート<Rhythm Of My Heart>(91年・全米5位)がくる。だがそのプロデュースがトレヴァー・ホーン、加えてそれが実は84年に書かれたと知って、悶絶してしまったのである。
《Tower Records はココから》
しかし『TALKING THROUGH PICTURES』では、一転、エレ・ポップ的なロック・サウンドを提示。初めて聴いた時は、あまりに急なシフト・チェンジに卒倒しそうになった記憶がある。ぺイジスからMr.ミスターへの転身と、<Broken Wings><Kyrie>の連続全米No.1を知っているから、「マーク、お前もか
」ってな感じで。その後、Mr.ミスターのプロデューサー:ポール・デヴィリアーズが、実は90125イエスでも重要やポジションにいたコトが分かって。更に今、再発ライナー書いているジョン・ポール・ヤングのレアな84年作『SOLIDER OF FORTUNE』を聴き、マークとジョン・ケイペックの共作が5曲あって、うちアルバム・タイトル曲はマンハッタン・トランスファー『BODIES AND SOULS(アメリカン・ポップ)』との競作、また他の1曲は、マイケル・センベロ<Maniac>をモチーフにしていることを知った。そうした一連の流れが見えると、マークがジョン・ケイペックの影響でこの手のサウンドに興味を持ち、もともと縁があったデヴィリアーズを新作のエンジニア/プロデュースに起用したのが分かってくる。このアルバムでのケイペックとの共作は、<Soldier Of Fortune>のほか、やはりマントラに提供した<This Independence>のセルフ・ヴァージョン、そして <Inside The Glass Bead>の計3曲。そしてサンプリングやプログラミングは、おおよそキム・バラードとケイペック、デヴィリアーズに拠るものと思われる。Mr.ミスターからはパット・パステロット(ds) とスティーヴ・ファリス(g)、その他イエスのトレヴァー・ラビン、マイケル・ランドウ、ティモシー・シュミット、意外なところでグレアム・ナッシュも参加。
まぁ、AORファンからすれば、『MANEQUINN』『BLUE DESERT』『A HOLE IN THE WALL』に勝るモノではない。でもその黄金期が過ぎたあと、かつてのAORアクトが何処へ向うのか、その一例を示した点で興味深いアルバムだ。こうして新機軸に進むか、あるいは実力を生かしてスタジオやセッション・ワークに勤しむか、裏方として音楽ビジネスに回るか…。だからソングライターとして活動しつつ、アルバムもリリースし続けられたマークはラッキー。そしてその先にロッド・スチュワート<Rhythm Of My Heart>(91年・全米5位)がくる。だがそのプロデュースがトレヴァー・ホーン、加えてそれが実は84年に書かれたと知って、悶絶してしまったのである。

































