chicago IX

1975年にリリースされた『CHICAGO IX - GREATEST HITS(偉大なる星条旗)』が、50周年拡大版としてリイシュー。収録曲はオリジナルの11曲に10曲を追加した全21曲。アナログ盤は当然の2枚組となる。アートワークも白地からゴールドにグレードアップ。国内盤の発売は見送られたようだけど、多少なりともシカゴに愛着を持つファンなら、思わずポチってしまう仕掛けも用意されている。

内容を簡単に書いておくと、追加された10曲中8曲は、81年に組まれた『GREATEST HITS, Volume II』と共通。そして『CHICAGO 13』から<Street Player >、『Vol.II』でスルーされた『CHICAGO 14』からは<Thunder And Lightning>が追加された。当然<Old Days>や<If You Leave Me Now>、<Alive Again (Single version)>は入っているから、デビューから80年までの米Columbia期のシングル集という趣きが強くなった。

仕掛けというのは、CD化の時にアルバム・ヴァージョンに差し替えられた楽曲が、再びシングル・エディットに戻されていること。CD初期の頃は、収録時間が長いのでアルバム・ヴァージョンのフル尺で納めたのだろうが、それならアルバムを聴けば済むコト。だからこうしたベスト盤は、敢えてシングル・ヴァージョンで収録してほしいところ。今回はそれが叶った。また近年、スティーヴ・ウィルソンがリミックスを作った楽曲も、そちらでの収録。旧ヴァージョンが耳タコな熱血ファンも、少し新鮮な気持ちで楽しめるのではないかな。

ただし、オリジナルの『GREATEST HITS』からは、何故か曲順が変更されていて…。元々は、堂々<長い夜(25 Or 6 To 4)>でスタートし、<Beginnings>でエピローグ。そこに、ただの編集盤とは異なる一種の醍醐味、“IX” とシッカリ通し番号が振られるだけの価値や格調があった気がする。でも今回の復刻は、『Vol.II』からの<Questions 67 & 68>のシングル・ヴァージョンがオープニング。じゃあベスト2作まとめた上での年代/リリース順か?、というと、頭の方はそれも微妙だ。果たしてどういう根拠なのか、ちょっぴり謎。まぁ、全体の流れとしては、ほぼリリース順の収録なんだけど。

それでも、遅れてきたシカゴ・ファン、ブラス・ロック期のシカゴを手っ取り早く知るには、2枚の『GREATEST HITS』を集約したかのようなコレが便利なのは確か。ついでに言うと、ほとんど懐メロ・バンドと化してひたすらツアーで稼ぐ現行シカゴより、70年代の彼らが如何に独創的だったかと再認識させられるアルバムでもある…

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