
デイヴ・グルーシン&リー・リトナーと一緒に来日した時に観たばかり、という感覚だったので、イヴァン・リンスのソロ公演をスルーしてしまって後悔していたら、今度はエルメート・パスコアールが逝ってしまった。ハマると怖いので、ブラジル音楽から少し距離を取っている自分でも、エルメートは何枚か持っている。比較的よく聴いたのは、やはり最高傑作との呼び声も高い77年作『SLAVES MASS』かな。
ブラジルのミュージシャンの中でも特別に革新的でボーダーレス。作曲家、アレンジャー、マルチ・インストゥルメンタル奏者、即興演奏家で、魔術師(Bruxo)のニックネームよろしく、日用品や大自然の音までをも音楽に変えてしまう鬼才。アルビノで極度の弱視というハンデを背負いながら、14歳の時にアコーディオンの神童と謳われ、20歳でラジオ局専属のビッグ・バンドの音楽監督に。その後もアイアート・モレイラとバンドを組んだり、エドゥ・ロボのバックを務めるなど活躍。一応、メイン楽器はフルートとピアノといってイイのかな。ヤカンを使うのは、もはや定番。
70年にアイアートに誘われて渡米し、マイルス・デイヴィスと共演。『LIVE EVIL』に、楽曲提供とヴォイス、キーボードで参加している。それを機に、初リーダー作『HERMETO』を発表。この『SLAVES MASS』は3作目のソロで、アイアートとフローラ・プリム夫妻プロデュースによるUS録音。ロン・カーター、アルフォンソ・ジョンソン、チェスター・トンプソン、ラウル・ジ・スーザなどが参加し、極めて自由奔放なブラジリアン・ジャズを聴かせる。タイトル曲では豚の鳴き声をエフェクティヴに使っちゃって…
そうかと思えば伝統的なショーロをポップに聴かせたり、ジャズ・ワルツやアヴァンギャルドなソロ・ピアノがあったり、キャノンボール・アダレイに捧げる呪術的な<Cannon>があったり。また変幻自在のジャム・セッション曲では、どこか後期キング・クリムゾンに通じるニュアンスも。奇想天外なジェイミー・ミューアと、何となく通じるモノを感じるのだな。
80歳代後半になっても精力的で、一昨年も来日。しかしこの8月末からリオデジャネイロの病院に入院し、9月13日の夜9時頃(現地時間)、多臓器不全で旅立ったという。享年89。
家族による公式声明から。
「彼を讃えたい方は、楽器で、声で、ヤカンで、 音を響かせ、宇宙へと捧げてください。それが彼の望みです」
Rest in Peace...
70年にアイアートに誘われて渡米し、マイルス・デイヴィスと共演。『LIVE EVIL』に、楽曲提供とヴォイス、キーボードで参加している。それを機に、初リーダー作『HERMETO』を発表。この『SLAVES MASS』は3作目のソロで、アイアートとフローラ・プリム夫妻プロデュースによるUS録音。ロン・カーター、アルフォンソ・ジョンソン、チェスター・トンプソン、ラウル・ジ・スーザなどが参加し、極めて自由奔放なブラジリアン・ジャズを聴かせる。タイトル曲では豚の鳴き声をエフェクティヴに使っちゃって…
そうかと思えば伝統的なショーロをポップに聴かせたり、ジャズ・ワルツやアヴァンギャルドなソロ・ピアノがあったり、キャノンボール・アダレイに捧げる呪術的な<Cannon>があったり。また変幻自在のジャム・セッション曲では、どこか後期キング・クリムゾンに通じるニュアンスも。奇想天外なジェイミー・ミューアと、何となく通じるモノを感じるのだな。80歳代後半になっても精力的で、一昨年も来日。しかしこの8月末からリオデジャネイロの病院に入院し、9月13日の夜9時頃(現地時間)、多臓器不全で旅立ったという。享年89。
家族による公式声明から。
「彼を讃えたい方は、楽器で、声で、ヤカンで、 音を響かせ、宇宙へと捧げてください。それが彼の望みです」
Rest in Peace...




































