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6月にウェブ用ライナーを書いたガールズ・グループ、TOKYO GROOVE JYOSHIのライヴを観に、久しぶりに三軒茶屋Grapefruit Moonへ。以前からプロデューサー氏にお声掛け頂いてたが、スケジュールが合わずで。ワールドワイドに活動している彼女たちは、アルバム発表後に中国〜米国(シアトル、サンディエゴ、ラスヴェガス)と海外ツアーをこなし、この後もシンガポールでのライヴを控えているとか。そんな中での凱旋で、ドラマーMiMiのバースデイ・イベントを兼ねたスペシャル・ライヴになっていた。(TOKYO GROOVE JYOSHI=グル女って誰?という方は、こちらを参照

ライヴはいきなりのデオダート<Rhapsody In Blue>のカヴァーでスタート。1st ショウではシーウインド<He Loves You>(アル・ジャロウとの共演によるリメイクVer.)、2nd showではハーヴィー・メイスン<K.Y. And The Curb>など、往年のクロスオーヴァー/フュージョンの名曲とオリジナルを交えたセレクト。そこで充分な演奏スキルを披露しつつ、グイグイと満員のファンを煽っていった。

今回は、ドラマーながら元々は歌手志望で、演歌なども得意としているMiMiをフィーチャーしていることもあって、彼女の本格的なヴォーカル曲、それこそグル女にしてはかなり歌謡曲チックな曲や、ベタなバラードも多数セットリストに。初めて彼女たちを観る身としては、正直、戸惑いや軽い驚きがあったのだが、それだけ音楽的に自由で、ボーダーレスにプレイできるキャパシティを持っている証しでもある。そういえばグル女は、三味線のChili Girlとも繋がっているんだよな。

まぁ、グル女としての本筋は、あくまでグルーヴィー&ポップなジャズ・ファンク。カヴァー・セレクトもそうだろうけど、そのあたりの手綱はプロデューサーが握っていると思われる。メンバーたちはそれを信じ、若さと笑顔とバイタリティで、音作りを楽しんでいるのが伝わってきた。オーディエンスはエルダー層のオヤジ中心だけれど、それをどうやってもっと若い世代に広げていくか。リアクションの鈍い日本の音楽ファンより、先に海外を攻めて、それを逆輸入する戦略なのだろう。

個人的には、メンバー3人+サックス今井晴萌のアンサンブルが、とりわけ印象的で。だから次回はそのフォーマット中心で、ジャズ・ファンクに特化したライヴを観てみたいところだな。