steve pocaro 2

ずいぶん前から収録曲の先行リリースが始まっていたスティーヴ・ポーカロ(ex-TOTO) の2ndソロ・アルバムが、この3日、ようやくデジタル・リリースになった。スティーヴのソロ作は、16年の『SOMEDAY / SOMEHOW』以来9年ぶり。現状では国内外ともにフィジカル・リリースの予定がないようなので、ひとまずサブスクでサクッと聴いた印象を書いておく。

前作を聴いた方なら想像できると思うが、如何にもスティーヴらしい、作品としてのまとまりを考えるよりも、素直にやりたいことをやったソロ・アルバムと言える。最初にリリースされた<Mary Jane Sinclair>は、完全にビートルズちっくなポップ・ソングで、スティーヴではなく、むしろジョセフ(ウィリアムス)が書きそうな曲だし、マイケル・マクドナルドがリード・ヴォーカルの<Change>は、おおらかなファンキー・ロック。ベースは誰か?と思ったら、マーカス・ミラーだったり。

<Does It Really Matter>は、90125イエスやMr.ミスターを髣髴させるプログレッシヴ・ポップ。シンセ・オーケストレーションは、如何にもTOTO風だ。個人的に嬉しかったのは、ガードナー・コールがヴォーカルを取る<Listen To My Heart>、久々に名前を見た気がするジュード・コールが歌う<2x Lover>。後者はスティーヴの代表曲であるマイケル・ジャクソン<Human Nature>にも通じる。マーク・ボニーラのギターをフィーチャーした<Water From The Sky>は、映画のサントラを思わせる壮大な楽曲。そうかと思えば、<Tonight>がドイツのアシッド・ジャズ・ユニット:Tab Twoとのコラボだったり、意外なカントリー・ポップ・スタイルの<Saints And Angels>をジェイソン・シェフが歌っていたりも。

「このアルバムは僕にとって新たな章の始まりです。ツアーもせず、妥協もせず、自分の好きなように音楽を作っています。僕は昔から素晴らしいフックが大好きですけど、同時に、スティーリー・ダン、エマーソン・レイク&パーマー、イエスなど、常識を打ち破る音楽を愛して育ってきました。今、その直感に従い、自分に正直でいられるようになりました。これらの曲は、まさにその場所から生まれたのです」

それはそれで理解するけど、どうせなら作りっぱなしにしてないで、フィジカルを出すとか、外にライセンスするとか、してくれよォ〜

《amazon music》
The Very Day
Steve Porcaro
2025-10-03