tatsuro yamashita_僕の中の少年

8月はお休みだった山下達郎【2025年リマスター・ヴァイナル・エディション】シリーズ、9月分リリースの『僕の中の少年』(88年)、シッカリとゲットしております。イヤ、買ったのは例によって自分でなく、相方ですが… しかし、超久しぶりにアルバムを通して聴いたけれど、メチャクチャ新鮮。記憶の中のサウンドはすごく古臭いモノになっていたものの、実際はそんなコトはなく。でも、とてもそこまでリマスター効果があるとは思えないので、きっと記憶の中にあった音がリマスターされたのだな。

内省への転換が始まった『MELODIES』、デジタル・レコーディングやコンピュータと格闘して作った『POCKET MUSIC』を経て辿り着いた『僕の中の少年』。何処か違和感を抱きつつも、クオリティの高さは相変わらず尋常じゃない。<ゲット・バック・イン・ラヴ><蒼氓>といったキャリア・ソングに加え、<新・東京ラプソディ><踊ろよフィッシュ>などもフェイヴァリット。でもその一方で個人的に、自分にフィットする曲と、そうでもない曲の落差が大きくなり始めた作品でもある。<マーマレイド・グッドバイ>とかカッコ良い曲なんだけど、生演奏があまりナマっぽく聴こえなくなくって、これってどうなんじゃろ…?と思った覚えが。

『僕の中の少年』という日本語タイトル、単色系のワートワーク、そうしたイメージもあってか、アルバム自体の印象も、とても淡く感じられた。それが尾を引いてたのだが、今回のリマスターで久しぶりにジックリ対峙するように聴き直して、少しイメージを修正できた気がする。もっとも達郎氏のキャリアに照らせば、作品としてのポジションが変わるほどではないんだけれど…。

MOON期のアナログ再発も、あと残すところ、『ARTISAN』『SEASON‘S GREETINGS』の2作。自分的には、アナログ盤を持っていない『JOY』を心待ちにしているんだけど、コレはやはり『JOY2』と同時になるんですかね?

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山下達郎
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2025-11-05

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