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あぁ、とうとうこの時が来てしまったか…。職人ベーシストのアンソニー・ジャクソンが、19日、73歳で逝去した。一時、内科的疾患で激ヤセして心配されたが、その後も活動。しかし、上原ひろみ、サイモン・フィリップスとのトリオ活動を展開していた17年から、健康状態の悪化を理由に活動休止。パーキンソン病と脳卒中で療養を続けていた。

自分がアンソニーを意識するようになったのは、御多分に洩れず、リー・リトナー&ジェントル・ソウツが最初。その後深町純のニューヨーク・オールスターズやらアル・ディメオラやらロバータ・フラックやらで親しんで。基本的にクロスオーヴァー/フュージョンの人、というイメージだったけれど、チャカ・カーン『WHAT'CHA GONNA DO FOR ME』での攻撃的プレイに衝撃を受け、スティーヴ・カーンのアイウィットネスで特別な存在になった。ドッシリと腰の据わった重量感のあるベースを弾く人で、ピッキングと指弾きを使い分けながら、時に強いアタックをハジキ出し、時にミュートやスタッカートを駆使したフレーズの豊かさを披露する。キャリアを辿れば、M.F.S.B.などフィラデルフィア・ソウル系のセッションで頭角を現し、オージェイズ<For The Love Of Money>のベース・ラインを生み出し、作曲者としてクレジットされたことも。筆者が、あの曲のベースがアンソニーだと知ったのは随分後になってのコトだけど、大いに納得したものだ。70年代のアンソニーの、少しフランジャー掛かったベースのトーンは、唯一無二で大好きだった。

アンソニーといえば、5弦、6弦といったベース多弦化の先陣を切った人で、コントラベースの発案者としても知られている。でもベース然としたベースが一番好きな筆者としては、ソロを弾けば豪腕なのに、後方で座って黙々とベースを奏でてでいる姿にこそ、アンソニーらしさを感じたところで。でもココぞという場面では、分厚いクチビルをプルンプルンさせながら(きっとフレーズを口づさんでいたりしたのだろうな)、顰めっツラでゴッツいフレーズを弾き倒す。だからカッコ良かったのだ。そのため6弦をメインに弾き始めた時は、ちょっと疑問を感じたり…。でもちょうどその頃は、アイウィットネスがバリバリ。彼らはKydレスで編成も特殊だったから、そのラジカルなコントラベースが極めて有効だった。ペトルチアーニや上原ひろみのトリオは、その延長に位置するものだと思っている。今や多弦を弾くベース奏者は珍しくないけど、あらゆる意味でアンソニーと比較できるような人は、未だお耳にかかったコトがない。ぶっちゃけて言えば、自分はジャコやマーカス、ロッコよりもアンソニーだった。

そう言えば、アンソニーの訃報にスッカリ隠れてしまったけれど、70年代初頭からドイツを代表するジャズ・ロック〜クロスオ〜ヴァー/フュ〜ジョン・バンド:パスポートを率いた伝説的サックス奏者クラウス・ドルディンガーも、この16日に89歳で鬼籍に。パスポートとして20数枚のアルバムを出す傍ら、ソロ作も60年代から多数。映画方面でも『DAS BOOT(Uボート)』や『NEVERENDING STORY 』のサウンドトラックを制作した。82年作『EARTHBOUND』は、当時アルバイトでレコードを回しながら喋っていた渋谷・公園通りの某アメリカン・パブで、メゾフォルテと一緒によく掛けていたのだよ…

あぁ、それぞれに Rest in Peace...

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