
このところ、一番聴いているのはコレ、ブルース・スプリングスティーン『NEBRASKA '82』かも。4CD + Blu-Rayの5枚組で、物量的に聴き通すのに時間が掛かる、というのも大きいが、ジェネシスやデヴィッド・ギルモア、ロジャー・ウォーターズにジョニ・ミッチェル『JONI'S JAZZ』など、ロクにチェックできてない箱モノや映像作品が積み上がっていく中、何故かココに手が伸びてしまう。半月前に映画『孤独のハイウェイ』を試写会で観て、1週間前に『NEBRASKA 82』が届いて…、という波状攻撃に、いつしか巻き込まれちゃっているようだな…。
…というのも、ボス作品で一番ハマッた『THE RIVER』の次の作品なのに、意表を突く弾き語りアルバムで、当時はそれほど聴き込むことなく、敬遠ぎみに蓋をしてしまったからだろう。それまでのキャリアを棒に振ってしまうような危険を冒しながらも、作らずにいられなかったほどの重要作。それは頭じゃチャンと理解していた。けれど、80年代初頭と言えば、自分はAORやブラック・コンテンポラリーに一番傾倒していた時期。だから、この超ネイキッドな作風に意識が向かないのは、当然と言えば当然だ。90年代以降のボスに対し、アルバムが出れば一応ゲットはするが、あまり積極的な興味を抱けないまま来てしまったのも、きっと『NEBRASKA』とシッカリ対峙していなかったから、というのも、何となく気づいていた。
なのにボックス『NEBRASKA '82』を速攻でポチッたのは、当ブログの映画レビュー時にも書いたように、Electric Nebraskaへの興味から。結果として、『NEBRASKA 』のバンド・ヴァージョンといっても、ベースとドラムのトリオを中心とした結構アッサリしたもので、これじゃ弾き語りの方がリアリティがあるな、という感じ。そりゃあ<Born In The U.S.A.>みたいに、完成版とはガラリと表情が違うパワフルなヴァージョンもあるけれど、だからこそ『NEBRASKA 』には入らず、別扱いになったワケで。
それよりむしろソソられたのは、『NEBRASKA OUTTAKES』。文字通りの未発表曲に、次のアルバム『BORN IN THE U.S.A.』に先送りされた楽曲、シングルなど別の形で完成版が先に世に出た曲などが入っている。Electric Nebraska以後にレコーディングされた楽曲は、つい先日出た超重量の未発表音源ボックス『TRACKS II ~ The Lost Albums』の1枚目『L.A. Garage Sessions '83』とも繋がっているようで…。もっとも『TRACKS II』は、この1枚を除くと、自分がボスに興味を持てなくなっていた90年代後半の作品ばかりで、しかもヴォリューム以上の常軌を逸した高額設定。こりゃサブスクで済ますしかないと、購入を見送っちゃったんだけど、ソレだけは『NEBRASKA '82』の地続きとして改めてチェックしておかないとイケないな…
でもこの『NEBRASKA '82』で何を聴かせたいかは、ボスも真摯に考えていたようで。なので今回のエクスパンデッド・エディションの disc1はNEBRASKA OUTTAKES、disc 2がElectric Nebraska、Disc 3 とBlu-Rayが、今年、ニュージャージーにあるカウント・ベイシー・シアターで無観客レコーディングされた『NEBRASKA』再現ライヴ。曲によってKydとギターなど必要最小限のサポートが付くが、もちろん基本はボスひとり。昨今ハヤリの元祖ベッドルーム・ミュージック、なんていう方もいるようだけれど、フォーマットはともかく、ひとりで演ることの意味が全然異なるはずなので、個人的には一緒にしたくはないかな。
そしてようやくdisc 4で、オリジナル『NEBRASKA』の2025リマスターが登場する。こうした収録順は、通常のアルバム拡大エディションとは真逆の設定だ。つまり『NEBRASKA '82』は、「このアルバムの裏にはこんな別テイクやプロセスがあったんだよ」と種明かしするサーヴィス・アイテムではなく、「『NEBRASKA』は弾き語りこそがあるべき姿だった」と正当化し、現在のボスの存在感を高める明確なメッセージがある。映画『孤独のハイウェイ』、『NEBRASKA』と表裏一体の次作『BORN IN THE U.S.A.』、そしてその間を埋める『TRACKS II』のL.A. Garage Sessions '83とセットで、この時期のボスを思い切り堪能したい。
これであまり深入りしてこなかった90年代以降の作品群も、多少は違って聴こえてくるかな?
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《Tower Records はココから》
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なのにボックス『NEBRASKA '82』を速攻でポチッたのは、当ブログの映画レビュー時にも書いたように、Electric Nebraskaへの興味から。結果として、『NEBRASKA 』のバンド・ヴァージョンといっても、ベースとドラムのトリオを中心とした結構アッサリしたもので、これじゃ弾き語りの方がリアリティがあるな、という感じ。そりゃあ<Born In The U.S.A.>みたいに、完成版とはガラリと表情が違うパワフルなヴァージョンもあるけれど、だからこそ『NEBRASKA 』には入らず、別扱いになったワケで。
それよりむしろソソられたのは、『NEBRASKA OUTTAKES』。文字通りの未発表曲に、次のアルバム『BORN IN THE U.S.A.』に先送りされた楽曲、シングルなど別の形で完成版が先に世に出た曲などが入っている。Electric Nebraska以後にレコーディングされた楽曲は、つい先日出た超重量の未発表音源ボックス『TRACKS II ~ The Lost Albums』の1枚目『L.A. Garage Sessions '83』とも繋がっているようで…。もっとも『TRACKS II』は、この1枚を除くと、自分がボスに興味を持てなくなっていた90年代後半の作品ばかりで、しかもヴォリューム以上の常軌を逸した高額設定。こりゃサブスクで済ますしかないと、購入を見送っちゃったんだけど、ソレだけは『NEBRASKA '82』の地続きとして改めてチェックしておかないとイケないな…

でもこの『NEBRASKA '82』で何を聴かせたいかは、ボスも真摯に考えていたようで。なので今回のエクスパンデッド・エディションの disc1はNEBRASKA OUTTAKES、disc 2がElectric Nebraska、Disc 3 とBlu-Rayが、今年、ニュージャージーにあるカウント・ベイシー・シアターで無観客レコーディングされた『NEBRASKA』再現ライヴ。曲によってKydとギターなど必要最小限のサポートが付くが、もちろん基本はボスひとり。昨今ハヤリの元祖ベッドルーム・ミュージック、なんていう方もいるようだけれど、フォーマットはともかく、ひとりで演ることの意味が全然異なるはずなので、個人的には一緒にしたくはないかな。
そしてようやくdisc 4で、オリジナル『NEBRASKA』の2025リマスターが登場する。こうした収録順は、通常のアルバム拡大エディションとは真逆の設定だ。つまり『NEBRASKA '82』は、「このアルバムの裏にはこんな別テイクやプロセスがあったんだよ」と種明かしするサーヴィス・アイテムではなく、「『NEBRASKA』は弾き語りこそがあるべき姿だった」と正当化し、現在のボスの存在感を高める明確なメッセージがある。映画『孤独のハイウェイ』、『NEBRASKA』と表裏一体の次作『BORN IN THE U.S.A.』、そしてその間を埋める『TRACKS II』のL.A. Garage Sessions '83とセットで、この時期のボスを思い切り堪能したい。
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Bruce Springsteen
Columbia/Legacy
2025-10-17

![Nebraska 82: Expanded Edition (4LP+Blu-ray) [12 inch Analog]](https://m.media-amazon.com/images/I/41MwjGhdlEL._SL160_.jpg)




































