
海外の音楽シーンでリップスというと、<Funky Town>で知られるディスコ・ユニットが真っ先に思い浮かぶが(正確には Lipps Inc.)、往年のフュージョン・ファンはコチラのリップス(Lips)を思い出すはず。スタンリー・クラークのプロデュースで79年にデビューし、アルバム1枚で消滅したホーン・ユニットのリップスだ。そのワン&オンリー作が、韓国Big Pinkで紙ジャケ・初CD化。その国内仕様盤が8月末に出ている。
ジャケ写の通り、4人組のブラス・グループで、サックス、トランペットが2人ずつという編成。テナーは現在も活躍を続けるボブ・マラックで、ベン・シドランのGo Jazzなどでリーダー作を出している。このマラックと、もう一人のサックスマン:アル・ウィリアムスが揃ってフィラデルフィア出身。MFSBやデクスター・ワンセルなど、フィラデルフィア・インターナショナル・レーベル関連のセッションでよく顔を合わせていたらしい。そこへ、やはりフィラデルフィア出身でリターン・トゥ・フォーエヴァー(RTF) で名を成した超絶ベーシストのスタンリーがやってきて、自分のソロ作やツアーに彼らをリクルート。同じようにスタンリーに集められたジェイムス・ティンズレー&アル・ハリスンと合流し、ホーン・セクションとしてスタンリーをサポートしていたようだ。思うに彼らがバンドとして活動していた実績はほぼなく、スタンリーの目論見によって立ち上げられたセッション・ユニットだと思われる。
しかしそこはイケイケな時期のスタンリー。自分の人脈の他、RTFの盟友で所属するネンペローのレーベルメイトでもあるレニー・ホワイト、そのネンペロー関連などの各人脈をフル活用し、このアルバムを作り上げた。スタンリーとレニー以外では、ロニー・フォスター/ドン・ブラックマン (kyd) 、マーカス・ミラー (b)、レオン・チャンクラー (ds)、レイ・ゴメス/ニック・モロック (g) といったなかなかのメンツが集合。ファンキー&メロウなナイス・フュージョンを展開する。楽曲はメンバーの持ち寄りにスタンリーが3曲、ロニー・フォスターも1曲。興味深いのは、デヴィッド・ボウイとの仕事で名を上げたKyd奏者マイク・ガーソンの<You Are My Love>で、元々はジョン・ルシエンが歌っていたもの。この時期ガーソンはリップスの面々と共にスタンリーをサポートしていたから、そうしたご縁からのセレクトだろう。
ネンペローのジャズ人脈というと、スタンリーとレニーにヤン・ハマー、それにトミー・ボーリンなどで、ちょっと尖ったジャズ・ロック寄りのイメージがある。でもこのアルバムは、看板がホーン隊だからか、テクニカルな面がありつつも、全体的に聴きやすくてバランス良好。シーンが円熟してきた79年というタイミングも、多少助けになったかな? もしメンバーに歌えるヒトがいたら、多少は長続きしたのかも…。国内盤が出ていたというのも、今ではちょっとオドロキだな〜
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《Tower Records はココから》
しかしそこはイケイケな時期のスタンリー。自分の人脈の他、RTFの盟友で所属するネンペローのレーベルメイトでもあるレニー・ホワイト、そのネンペロー関連などの各人脈をフル活用し、このアルバムを作り上げた。スタンリーとレニー以外では、ロニー・フォスター/ドン・ブラックマン (kyd) 、マーカス・ミラー (b)、レオン・チャンクラー (ds)、レイ・ゴメス/ニック・モロック (g) といったなかなかのメンツが集合。ファンキー&メロウなナイス・フュージョンを展開する。楽曲はメンバーの持ち寄りにスタンリーが3曲、ロニー・フォスターも1曲。興味深いのは、デヴィッド・ボウイとの仕事で名を上げたKyd奏者マイク・ガーソンの<You Are My Love>で、元々はジョン・ルシエンが歌っていたもの。この時期ガーソンはリップスの面々と共にスタンリーをサポートしていたから、そうしたご縁からのセレクトだろう。
ネンペローのジャズ人脈というと、スタンリーとレニーにヤン・ハマー、それにトミー・ボーリンなどで、ちょっと尖ったジャズ・ロック寄りのイメージがある。でもこのアルバムは、看板がホーン隊だからか、テクニカルな面がありつつも、全体的に聴きやすくてバランス良好。シーンが円熟してきた79年というタイミングも、多少助けになったかな? もしメンバーに歌えるヒトがいたら、多少は長続きしたのかも…。国内盤が出ていたというのも、今ではちょっとオドロキだな〜

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