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朝っぱらから大物の訃報。60年代から幅広く活躍してきた伝説的ギタリスト:スティーヴ・クロッパーが、12月3日、ナッシュヴィルで息を引き取った。家族が声明を発表しているが、現時点では死因は明らかにされていない。享年84。

スティーヴ・リー・クロッパーは1941年、ミズーリ州ドーラ近郊の生まれ。50年代後半にザ・マー・キーズに参加、60年代初頭にスタックスのハウス・バンドであるブッカー・T&ザ・MG'sの結成メンバーとなり、ギタリストのみならず、ソングライター、エンジニア、プロデューサーなど、幅広く活躍した。ブッカー・T&ザ・MG<Green Onions>、ウィルソン・ピケット<In The Mdnight Hour>、オーティス・レディング<(Sitting On) The Dock Of The Bay>などを書き、多くのメンフィス・ソウルの名曲に貢献。69年には、スタックス傍系のヴォルトから初アルバム『WITH A LITTLE HELP FROM MY FRIENDS』を発表している。

70年代に入ってスタックスを離脱。本格的にプロデューサーとしてのキャリアをスタートさせ、ジェフ・ベック・グループやホセ・フェリシアーノ、コールド・ブラッド、ラムゼイ・ルイス、テンプテーションズなどの制作を手掛けた。当ブログ的に馴染みが深いのは、ネッド・ドヒニー、スタッフ、ロベン・フォード、タワー・オブ・パワーあたりのプロデュースだろうか。しかし元来は曲を書いてステージでプレイするのがお好みらしく、レヴォン・ヘルムのRSOオールスターズに加わったり、ブルース・ブラザーズに参加。かの忌野清志郎『MEMPHIS』(92年)への参加も、その延長にあると言って良い。

リーダー・アルバムはキャリアの割に多くはないが、L.A.に拠点を置いていた80年代半ばにMCAから2作、ゼロ年代になって再興されたスタックスでフェリックス・キャヴァリエとの共演作を2枚リリース。その後もマイペースで3枚のソロ作を出している。またレコードコレクターズ誌では、『スティーヴ・クロッパー・リメンバーズ』という連載インタビューを持っており、興味深い裏話やエピソードを述懐。約4年に及んだ掲載が、この11月号を以って最終回を迎えたばかり。ちょっと寂しさを感じていたら、こうして本人まで旅立ってしまうことになった。きっと今頃は、オーティスやウィルソン・ピケットはもちろん、盟友ダック・ダンやキヨシローらを交えて、天国での賑やかな再会セッションを繰り広げていることだろう。

Rest in Peace...

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