
スティーヴィー・ワンダーの後ろ盾を受けて、78年にメジャー・デビュー。82年までに4作品をリリースしたファミリー・コーラス・グループ、マクラリーズ。日本では拙監修の再発で、今までにその4作中3作を復刻。海外では2in1×2組で全作がリイシューされている。けれど、まさかそれ以前の、どマイナー・レーベル時代のレア盤が、今になって復刻されるとは
このマククラリーズは、オハイオ州ヤングスタウン出身のファミリー・グループ。敬虔なクリスチャン一家で、ピアニストとシンガーの両親の下に10人の兄妹がいた。誰もが物心ついた頃から自然にゴスペルに親しみ、学校へ通う頃から本格的なヴォーカル・トレーニングを始めている。一家は末っ子リンダが大きくなると、人気TV番組『オリジナル・アマチュア・アワー』に出演して見事準優勝。サム、アルフレッド、チャリティ、ハワード、リンダでマクラリー・ファイヴを名乗って初めてレコードを出したのは、69年のことだった。
70年にL.A.に進出し、ザ・マクラリーとしてゴスペルの老舗レーベル:Lightから『SUNSHINE DAY』を発表。このアルバムにジョー・サンプルやジョー・ポーカロらが参加していたことから、早々にL.A.スタジオ人脈と接点を持った。そして翌73年、ハリウッドのローカル・レーベル Cats Eyeに吹き込んだのが、今回復刻された『EMERGE』になる。そのリイシュー情報では、当時 “プログレッシブ・ソウル”と評されたとあるが、ゴスペルからは移行したものの、弱小レーベルからの少数リリースで即レア盤化。果たして何処でそんな評判がたったのか?
でも実際に聴いてみると、アルバム冒頭のタイトル曲<Emerge>からして激ヤバ。コロコロ転がるフェンダー・ローズに、ふんわりジャジーな濃厚コーラスが絡みつき、オブスキュアーな雰囲気がプンプン。あ〜、コレは今ドキ人気になるヤツだ。続いてチョッした雄叫びが聴こえると、スティーヴィー顔負けのドス黒いクラビネットが鳴り始め、激しいリフに語りと掛け声の<Kung Fu>になる。あぁ、『燃えよドラゴン』の時代だねぇ。しかもそのリフの一部がイエス<Perpetual Change>風だったり、語り部分がマイケル・ジャクソン<Thriller>を先取りしていたりで、思わず苦笑。
個人的にはジャジーでソフト・ロック寄りの<Matter of Time>、ブルージーなメッセージ・ソング<Be A Father To Your Son>あたりがお気に入りだが、ラストのキャロル・キング<You’ve Got A Friend>のカヴァーは、ナンとビックリ、お馴染みのピアノ・バラードではなく、かなりジャジー&サイケなミディアム・グルーヴにアダプトされて、ゴスペル臭たっぷりに歌われる。
ぶっちゃけ、他にもファンクあり、カリプソありの、取っ散らかったアルバムだけど、実力充分のヴォーカル・ハーモニー、ジョー・ポーカロ (per) 以下の中堅セッションメンによる手堅い演奏もあって、なかなか面白い盤になった。マイナーならではの放し飼いが、たまたま功を奏した感じなのかな。当然ヒットなんて望むべくもないが、兄妹には急速にセッション・ワークが舞い込み始め、ウォーターズに次ぐファミリー・セッション・コーラス部隊として重用されるようになっていくのである。
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《Tower Records はココから》
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70年にL.A.に進出し、ザ・マクラリーとしてゴスペルの老舗レーベル:Lightから『SUNSHINE DAY』を発表。このアルバムにジョー・サンプルやジョー・ポーカロらが参加していたことから、早々にL.A.スタジオ人脈と接点を持った。そして翌73年、ハリウッドのローカル・レーベル Cats Eyeに吹き込んだのが、今回復刻された『EMERGE』になる。そのリイシュー情報では、当時 “プログレッシブ・ソウル”と評されたとあるが、ゴスペルからは移行したものの、弱小レーベルからの少数リリースで即レア盤化。果たして何処でそんな評判がたったのか?
でも実際に聴いてみると、アルバム冒頭のタイトル曲<Emerge>からして激ヤバ。コロコロ転がるフェンダー・ローズに、ふんわりジャジーな濃厚コーラスが絡みつき、オブスキュアーな雰囲気がプンプン。あ〜、コレは今ドキ人気になるヤツだ。続いてチョッした雄叫びが聴こえると、スティーヴィー顔負けのドス黒いクラビネットが鳴り始め、激しいリフに語りと掛け声の<Kung Fu>になる。あぁ、『燃えよドラゴン』の時代だねぇ。しかもそのリフの一部がイエス<Perpetual Change>風だったり、語り部分がマイケル・ジャクソン<Thriller>を先取りしていたりで、思わず苦笑。
個人的にはジャジーでソフト・ロック寄りの<Matter of Time>、ブルージーなメッセージ・ソング<Be A Father To Your Son>あたりがお気に入りだが、ラストのキャロル・キング<You’ve Got A Friend>のカヴァーは、ナンとビックリ、お馴染みのピアノ・バラードではなく、かなりジャジー&サイケなミディアム・グルーヴにアダプトされて、ゴスペル臭たっぷりに歌われる。
ぶっちゃけ、他にもファンクあり、カリプソありの、取っ散らかったアルバムだけど、実力充分のヴォーカル・ハーモニー、ジョー・ポーカロ (per) 以下の中堅セッションメンによる手堅い演奏もあって、なかなか面白い盤になった。マイナーならではの放し飼いが、たまたま功を奏した感じなのかな。当然ヒットなんて望むべくもないが、兄妹には急速にセッション・ワークが舞い込み始め、ウォーターズに次ぐファミリー・セッション・コーラス部隊として重用されるようになっていくのである。
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