lee ritenour_sugar loaf express

リー・リトナー、ジェントル・ソウツを率いてジャパン・ツアー中。観に行きたったけど、この時期メチャクチャ仕事に追われているのが分かっていたので断念。リアル・タイムではさすがに観ていないものの、再集結があった時には何度か観たし、リトナーもパトリース・ラッシェンも最近観たし…、と自分をなだめる。それでもチケットは早々にソールド・アウトしたようで…。あぁ、今回はアーニー・ワッツは一緒じゃなくて、サックスは不在なのね…。

リトナーといえばジェントル・ソウツが代名詞。けれど、その名を届かせた日本制作のダイレクト・ディスク盤3作品の中で一番出来が良いのは、『GENTLE THOUGHTS』の次に出た『SUGAR LOAF EXPRESS』の方だ。リトナーのソロ名義で発売されたが、正確には "Sugar Loaf Express feat. Lee Ritenour』というプロジェクト。もっともジェントル・ソウツだって、リーのソロではなく、やっぱり "Gentle Thoughts" というプロジェクトだった。メンバーはベースがアンソニー・ジャクソンからエイブ・ラボリエルにスイッチ。鍵盤はデイヴ・グルーシン不参加でパトリースが一人。その代わりギターでエリック・ゲイルがゲスト的に参加。ハーヴィー・メイスンとスティーヴ・フォアマン (perc) は引き続きの参加となる。

ダイレクト・ディスクというと、スタジオでの生演奏をそのまま直接アナログ盤に記録していく手法で、修正はおろかダビングもできず、しかも片面ずつ一気にレコーディングしなければならない。それゆえミュージシャンやエンジニアは相当の緊張感を強いられる。だから初めてのダイレクト盤だった『GENTLE THOUGHTS』は、評判の高さとは裏腹に、演奏内容、作品としての完成度は、正直高いとはいえない。ハイスキルで鳴らした彼らでさえ、何処か萎縮していると感じてしまう。

それがこの2作目『SUGAR LOAF EXPRESS』では、なかなかノビノビとプレイしていて。おそらくエリック・ゲイルの存在がリーのプレッシャーを軽減し、鍵盤を任されたパトリースがムードメイカーになったのだろう。通常のレコーディングとは勝手が違うとはいえ、スタジオ・ライヴよろしくメンバーが楽しむことがイイ演奏に繋がる。そういう空気感の違いがあるように感じるのだ。

来日はそういう顔ぶれの再会セッション。忙しくてスケジュールが合わなきゃ仕方ないけど、今年はライヴに行くのを諦めざるを得ないコトが増えちゃうかもなぁ…。

シュガー・ローフ・エクスプレス
リー・リトナー
VICTOR ENTERTAINMENT
2011-10-05