rab noakes_restless

今回は渋〜いところで、スコットランド出身のフォーク系シンガー・ソングライター:ラブ・ノークス。たった数枚のリリースで消滅したリンゴ・スターのレーベル:Ring-O.からの78年作。ジョージ・ハリスンがダーク・ホースを立ち上げ、トラブルがありながらも何とか切り盛りしていたので、自分も!とあやかったのかな? ま、リンゴ自身のキャラもあって、早々に畳むことになるワケだけど…。一番有名なのは、後にレインボーへ加入するグラハム・ボネットの初ソロ・アルバム。当然ながら、他のノークスのアルバムに比べるとあまり見ないし、US盤も出なかったので、アルバムを見つけた時にシッカリ買ってありました。

知る人ぞ知るラブ・ノークスだけど、知っている人は、ジェリー・ラファティやジョー・イーガンと同じスティーラーズ・ホイール出身、と認識しているか。だが結成後まもなく音楽性の違いが表面化し、ノークスはデビュー前に脱退。70年にデッカでソロ・デビューし、A&M、ワーナーを経て、これが5作目。ワーナー期のアルバム2作はテン年代にCD化されたものの、他はそのまま塩漬け状態だったが、最近になって韓国 Big Pinkが続々紙ジャケで復刻し、日本仕様盤でも流通している。『AOR Light Mellow Premiul 02』掲載の次作『RAB NOAKES』(80年)も、少し前に。

で、このアルバムのポイントは、プロデュースがテリー・メルチャーであること。ビーチ・ボーイズやザ・バーズで知られるヒトだけど、ココではメルチャーが持ち込むアメリカン・テイスト、ノークスの持ち味であるブリティシュ・スワンプのカラー、スティーラーズ・ホイール譲りの英国フォーク〜トラッド・フレイヴァーが絶妙のミックス・バランスでサウンドを形成している。資料によればこのアルバム、ジェリー・ラファティが当時レコード契約がなかったノークスのためにセッティングしたデモ・レコーディングかベースになっていて、同じ78年のラファティの大ヒット<Baker Street>を生んだ『CITY TO CITY』とも地続きだったそうで。

バックを務めたのは英国セッション・ミュージシャンの中堅どころが中心。有名なのはメル・コリンズくらいだけれど、チャーリー・ドアにジェリー・ラファティもコーラスで参加している。メルチャーの関係か、あるいはラトルズの流れか、リッキー・ファター (ds) もクレジット。レコーディングは、当時リンゴ夫妻が住んでいた邸宅内にあるスタートリング・スタジオ。ココは元々ニューヨークへ移る前のジョン&ヨーコが住んでおり、<Imagine>のクリップが撮られたことで知られている。

78年録音の割には少しイナタい感じがするが、そこが英国っぽいというか、スティーラーズ・ホイール人脈っぽいというか、そもそもピュア〜なAORではないし。コロナの頃に亡くなってしまったけれど、メジャー落ちしてからも地道にリリースを続けていたノークスには、思わず優しい目を向けてしまいます。

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