michael de albuquerque

マイケル・デ・アルバカーキー、またの名をアルバカーキー。拙ディスクガイド『AOR LIght Mellow Premium 02』には、当時のプロジェクト名である “アルバカーキー” で掲載している。しかしてその実態は、英国ジャズ・ロック・シーンやブリット・ポップス界隈で活躍したマルチ・ミュージシャン。一番よく知られているのは、ELOこと初期エレクトリック・ライト・オーケストラでベースを弾いていたこと。1972〜1974年というから、アルバムでいうと、『ELO 2』『ON A THIRD DAY(第三世界の曙)』『ELDRADO』になる。

主だった活動としては、パーカッション奏者フランク・リコッティと組んだリコッティ&アルバカーキー名義のジャズ・ロック・アルバム『FIRST WIND』を71年にリリースし、ギターとヴォーカルを担当。その後72年からELOに参加。73年に1stソロ『WE MAY BE CATTLE BUT WE'VE ALL GOT NAMES』を出している。そしてELO離脱後の76年、ワーナーから本作『STALKING THE SLEEPER』を出した。

レイ・チャールズのNo.1ヒットをカヴァーした<I Gotta Woman>や<Just Your Love>は、ヤンギーで気持ち良いグルーヴと流麗なオーケストレーションで聴かせるディスコ・チューン。<Stalking The Sleeper>は都会派MOR。<Patience Cousin!>はヴァイブが揺らめくジャジーなミディアム・ファンKうのインスト。<The Wreckers>はサントラ風の凝ったヴォーカル・チューン。そして<Say What You Want>は若干バタ臭いファンク…と、よく言えば多彩、率直にいうと何でもござれ。でもそれが全然イヤミじゃなくて、思わずニヤリとしてしまうのが、この人の持ち味か。ヴォーカルも大して上手くないのに、一生懸命さは伝わって、何か熱いの。

全編ストリングス・アレンジで活躍しているのが、盟友フランク・リコッティ。本編ラストの<Tonight On The Highway>なんて、10ccとELOが一緒に攻めてきたみたいだし。パトゥーやらテンペストやらボクサーやらでギターを弾いたオリー・ハルソールも、アルバムのアチコチで大活躍している。

本作後は、ELOのストリングス・セクションにいたマイク・カミンスキーのバンド、ヴァイオリンスキーにも参加。今回はボーナス・トラック4曲追加で初CD化。ブリット・ポップ・ファンは言うまでもないけど、英国産シティ・ソウル好きにも刺さる音ではないかな?

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Stalking the Sleeper (50th Anniversary)
Michael De Albuquerque
Think Like a Key Rec
2026-01-23

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