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ありがたいことに先週末は、アチコチからライヴのお誘いを頂いていた。が、いろいろドン詰まりで何処にも行けず、ほぼ缶詰状態。そんな中、相方の提案で、ポール・マッカートニーのドキュメンタリー『MAN ON THE RUN』をamazon primeで。1日限定の劇場公開に行きそこねていたので、じゃあチョッと息抜きに、と。サントラ盤も買ってなくて、サブスクでチェックしただけ。79年作『BACK TO THE EGG』から<Arrow Through Me>のラフ・ミックス、同じソロ初期のTVドキュメンタリー『The James Paul McCartney』で披露されていた<Gotta Sing Gotta Dance>が収録されているけど、それがウリではあまりソソられないなぁ。それこそ<Silly Love Songs>のデモの方が、よっぽど面白いと思う。
でもドキュメンタリーは、とても興味深く観ることができた。やっぱり自分にとってのポールは、ソロ初期からウィングス期が一番、を再認識。最高傑作は『RAM』と『BAND ON THE RUN』だな。一般的に評価の低い初ソロ『McCARTNEY』や、ウィングス処女作『WILD LIFE』だって、収録された楽曲自体には名曲が多い。制作のコンセプトやリリースを急いだことで、ラフな仕上がりになってしまっただけで、自分は大好き。むしろ『RED ROSE SPEEDWAY』の方が、<My Love>があまりに突出してしまってバランスが良くない、と感じる。アルバムとしちゃ悪くないけど、せっかくバンドが良くなってきたのに、ポールのソロみたいな軽い曲ばかりでしょ。
『VENUS & MARS』『SPEED OF SOUND』の絶頂期後の新生ウィングス1作目『BACK TO THE EGG』も、個人的には思い入れが薄い。パンクには深入りしなかった自分だけれど、この時期のポールにも正直興味を失っていた。作りは豪華ながら、注意を引くような磁力もなかった。あの成田事件にしても、「あぁ、ポール、やっちまったナァ…」とわりかしクールに受け止めて。ビサが下りずに来日公演が中止になった75年ツアーの時は、マジで観たいと思っていたけど。でも成田で逮捕された時のウイングスのツアーって、日本だけの単発だったのね。ポール自身の気持ちが入っていなかったことが、成田事件の遠因と言えるだろう。魔が差した、とでも言うか…。
発見といえば、この時期のリンダの存在がこれほど大きかった、ということがよ〜く分かったのが収穫。ポールが世間から悪者扱いされ、完全に孤立していた頃を夫婦随伴で乗り切ったコトは分かっていた。酒浸りになってズタボロだったポールにとって、リンダが癒しであり救いだったのだ。そして人里離れたスコットランドの農場が、その揺りかごになった。そうしたリンダへの愛情、感謝の気持ちが<My Love>に結実した。音楽的にはシロウトのリンダだけど、素直な声のハーモニーはなかなかに魅力的。『RAM』に於ける彼女のコーラスは、すごく効果的だった。
また面白かったのは、ウィングスのメンバーの名前の不思議な一致。初期はデニー・レインとデニー・シーウェル (ds) とデニーが2人。歴代リード・ギターがヘンリー・マカロックとジミー・マカロック(綴り違い)、2代目ドラマーがジェフ・ブリットン、3代目が米国人のジョー・イングリッシュと、どちらもUKっぽい姓で。今では結びつけずにいたが、映像の中で誰かが語っていたように、ホンの数年の間に偶然がこれだけ続くと、何かあるのか?、なんて思いたくなる。
そして運命の1980年12月8日。事件を知った直後にコメントを求められたポールは、意外に冷静に応答していて驚かされたものだ。でもアレは、何が起きたかをキチンと受け止めきれていなかった故の反応だったのだ。呆然自失、とでも言うか。そう言う目で見ると、ポールの目は焦点が定まらずに泳いでいたように思える。
ドキュメンタリーとしてみれば、初めて知ってビックリするような新事実はなかった。けれど、知識として知っていたコトが、よりリアリティを以って実感として伝わってきたのが大きな収穫。初公開のホームビデオ映像や関係者の貴重な証言が盛り沢山で、編集も丁寧。ポールのドキュメンタリーを全て観ているワケではないけれど、知ってる中では一番中身が濃かった。時間がある時に、もう一度ジックリ見直したい。
《amazon prime》
《amazon》
《Tower Records はココから》
『VENUS & MARS』『SPEED OF SOUND』の絶頂期後の新生ウィングス1作目『BACK TO THE EGG』も、個人的には思い入れが薄い。パンクには深入りしなかった自分だけれど、この時期のポールにも正直興味を失っていた。作りは豪華ながら、注意を引くような磁力もなかった。あの成田事件にしても、「あぁ、ポール、やっちまったナァ…」とわりかしクールに受け止めて。ビサが下りずに来日公演が中止になった75年ツアーの時は、マジで観たいと思っていたけど。でも成田で逮捕された時のウイングスのツアーって、日本だけの単発だったのね。ポール自身の気持ちが入っていなかったことが、成田事件の遠因と言えるだろう。魔が差した、とでも言うか…。
発見といえば、この時期のリンダの存在がこれほど大きかった、ということがよ〜く分かったのが収穫。ポールが世間から悪者扱いされ、完全に孤立していた頃を夫婦随伴で乗り切ったコトは分かっていた。酒浸りになってズタボロだったポールにとって、リンダが癒しであり救いだったのだ。そして人里離れたスコットランドの農場が、その揺りかごになった。そうしたリンダへの愛情、感謝の気持ちが<My Love>に結実した。音楽的にはシロウトのリンダだけど、素直な声のハーモニーはなかなかに魅力的。『RAM』に於ける彼女のコーラスは、すごく効果的だった。
また面白かったのは、ウィングスのメンバーの名前の不思議な一致。初期はデニー・レインとデニー・シーウェル (ds) とデニーが2人。歴代リード・ギターがヘンリー・マカロックとジミー・マカロック(綴り違い)、2代目ドラマーがジェフ・ブリットン、3代目が米国人のジョー・イングリッシュと、どちらもUKっぽい姓で。今では結びつけずにいたが、映像の中で誰かが語っていたように、ホンの数年の間に偶然がこれだけ続くと、何かあるのか?、なんて思いたくなる。
そして運命の1980年12月8日。事件を知った直後にコメントを求められたポールは、意外に冷静に応答していて驚かされたものだ。でもアレは、何が起きたかをキチンと受け止めきれていなかった故の反応だったのだ。呆然自失、とでも言うか。そう言う目で見ると、ポールの目は焦点が定まらずに泳いでいたように思える。
ドキュメンタリーとしてみれば、初めて知ってビックリするような新事実はなかった。けれど、知識として知っていたコトが、よりリアリティを以って実感として伝わってきたのが大きな収穫。初公開のホームビデオ映像や関係者の貴重な証言が盛り沢山で、編集も丁寧。ポールのドキュメンタリーを全て観ているワケではないけれど、知ってる中では一番中身が濃かった。時間がある時に、もう一度ジックリ見直したい。
《amazon prime》
《amazon》









































